ポークビンダルー
ラムグリル

勢いのある、うっとりするようなカレーだ。似たようなカレーは他にあっても、この勢いはここに座って食べない限り味わうことはできない。

ポークビンダルーはシチューがちなタイプに分類できるけど、圧倒的なすっぱさ、ごとりとした存在感のある豚肉。豚の脂は落とされていて、代わりにめくるめくスパイスオイルが溶け込む。
このカレーがフライパンではなくて、ポットから出てくるということが信じられない。

ラムグリルについては、何かを文字で語ることは難しい。ぼくたちより先に食べていた男女二人組が、「ラムグリル、宇宙一おいしかったです」と言って帰っていった。たしかにそうだった。
カレーは、どちらかといえばこのお店のレバーのカレーに近いようだった。

ぼくたちはデザートと飲み物のセットを注文して、贅沢で幸福な土曜日を過ごした。