ビーフキーマカレー
豚タンのアチャール
グリーンスパイシーソーダ

月曜日に食べたキーマカレーとポイントは似ていた。同じようにピーマンと玉ねぎが乗っていて、細かいひき肉から出た油が米を包んでいた。
でもたたずまいは別で、味もずいぶん違った。

トマトとか玉ねぎとか細かい肉以外の要素も多くて、肉というよりどろっとした味噌ような雰囲気だった。そして辛い。すっと引いていくような辛さで、辛さが油に溶けているところはそれほど多くないようだった。どこかからフェンネルが香ってきたりもするけれど、基本的には油と塩の素晴らしいバランス、肉の香り、爽やかな辛さ、味噌のような深みなど、そういう料理としてのおいしさが際立っていると思った。
キャロットラペは、クミンと塩、油のバランスがいかにもキャロットラペらしいうえに、とてもおいしかった。反対側の揚げたバナナは、何かの爽やかな香りをまとっていた。

豚タンのアチャールは温かい。タンはおおかたの水分を失っていて、沈殿するスパイスの苗床になる。ここでもフェンネルの香りがした気がした。

グリーンのソーダは、特別な飲み物だった。きゅうり、ライム、たくさんのホールスパイス。
若いコリアンダーのようなものが入っていて、それが何か知りたくてお店の人に聞いたら、カモミールとのことだった。香りの魔人。