シフクのチキンカレーライス
本日のカレーライス
スパイス味玉

Happiness is a warm gun, mama.
柔和な笑顔の女性が迎える。外国人の夫婦とその小さい子供。子供は、きらきらした表情で客席をまわる。電車の絵の靴下を見せる。カウンターには二人の女性。お店の人と話す。野菜は、お店の人がどこかで今日収穫してきたばかりのものだ。
ぼくだって、みんなの不幸ばかりを願っているわけではないのだけど、なんだか。

チキンカレーは、3ミリ角の玉ねぎ。トマトとココナッツでやさしく包まれる。辛さは幸せな背伸びしたおしゃれとしてそこにある。なんというか、確かに幸せだ。
本日のカレーライスにも3ミリ角の玉ねぎ。3ミリ角の玉ねぎは、きっと幸せの象徴だ。誇張ではない。木べらでゆっくり炒める風景がうかぶ。
ぼくには何という名前のカレーかを聞くことさえできなかった。
おおぶりのひき肉、たぶんパルメジャーノチーズ、少しのスターアニスかあるいは豆板醤。トマト。もちろんまぶしい幸せをまとったカレーだったけど、複雑な味のものだった。しげしげと食べる。
パセリをあえた副菜の香りがとてもよかった。
悲しみ、さびしさはどこにしまえばいいのだろう。