渋谷区文化総合センター大和田内さくらホールにて4月1日、4月2日の二日間開催された『渋谷に福来たるSPECIAL2017〜落語フェスティバル的な〜』、4月1日の『春は新作で行こう!渋谷春の新作祭』で落語を聴いてきました。
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到着が開演直後になってしまい席に着くとすでに春風亭昇太師匠、林家彦いち師匠、三遊亭白鳥師匠の鼎談が始まっていた。
白鳥師匠が会場に迷いGoogleマップを頼りに向かってたら恵比寿の方に行ってしまった話などで会場は大きな笑いに。
師匠が3人も集まっているわけでさすがの話芸。
普通の鼎談でもメチャクチャ面白い。
師匠方が一度はけてまずは春風亭昇々さんが登場。
マクラで昇太師匠とCM共演した話などから演目は「生徒と先生」。
引きこもりの生徒と、学校に来るように説得しにきた先生との会話の噺。
クセのある生徒と勢い任せの先生のキャラクターが濃く、さらに変化もわかりやすくて聴きやすい。
サゲでは先生に落語的なダメさがあって面白かった。

続いて三遊亭白鳥師匠が登場。
修行時代に噺家とゆうのを隠して肉体労働のアルバイトをしていた話から「地下鉄親子」へ。
地下鉄工事の仕事をしている母親と貧乏人と虐められている子供との親子噺。
強い子に育ってほしいと母親が仕事仲間に頼んで息子ケンタをドラクエ的な世界を作り勇気を持たせようと奮闘する噺。
白鳥師匠の噺を聴いてからこの日何度も実感するのだけど、師匠と言ってもすでにドラクエ世代の方がいるのだよなぁと。
ドラクエが出てくる落語ってなんか新しいイメージあるけど、新作落語ならもうそうゆう時代なんだと。
この噺に出てくるケンタがこのあとキーワードに。

中入り後、春風亭昇太師匠が登場。
今回この会のいちばんの目的は春風亭昇太師匠の落語。
笑点の新司会、落語会のエースの新作落語を一度でいいから聴いてみたいと思っていた。
ドラマに出演時、警察署長の格好をしていたときに近くで警察沙汰のトラブルがあり変な状況になったマクラから「花粉寿司」へ。
重度の花粉症に悩まされる寿司屋とその寿司屋に次々訪れる客との噺。
いろんな客がきてトラブルが起きる。
そしてサゲでは泣きながら入ってくる客がケンタと。

最後は林家彦いち師匠が。
高座にあがるなり昇太師匠のサゲのケンタは白鳥師匠の噺に出てきたケンタだと説明が。
すれ違いざまに「説明しといて」と言われたと。
いつどこで決めたのか、昇太師匠の咄嗟のアドリブでケンタにしたのか。
聴いたときは「?」状態だったけどこれを聴くと面白いなと。
新作落語だから出来ることなのかな。
彦いち師匠の噺は「私と僕」。
落語家彦いちが居酒屋で出会った年輩の男性に新作落語の案を相談するところから時代を飛び越えたパラレルワールド的な世界へ。
この噺はサゲは好きなタイプのサゲだった。
噺自体も今日の中では一番好きかも。
林家彦いち師匠も今後チェックしよ。

最後は再び三師匠出てきて〆のトーク。
白鳥師匠の地元で落語会をやったときに白鳥師匠の実家を訪れ、そのとき会ったお母様の話など最後まで大爆笑。
落語会って演劇やミュージカルよりチケット代が安いから行きやすい利点がある。
いつも一人で行くけど友達誘ってみよかな。