さいたま市の「さいたま」ってなんで平仮名なの??
などと思いながらさいたま新都心駅へ向かった。
駅に着くと改札前は多くの人で溢れている。
この中のほとんどの人が私と同じとこを目指しているのだと思う。
さいたまスーパーアリーナで開催された『乃木坂46 5th YEAR BIRTHDAY LIVE』に行ってきました。
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この日は三日間あるうちの二日目。
初日は橋本奈々未さんの卒業コンサート、二日目と三日目は恒例の全曲披露のバースデーライブになっている。
会場は35000人の超満員。
ステージが一切見えず音だけを聞く「音席」なるものも完売と乃木坂46の勢いを感じる。 

18時ライブが始まった。
一曲目は「あの日、僕は咄嗟に嘘をついた」。
まさかのアンダー楽曲からのスタート。
乃木坂46のライブでは表題曲から始まる事が多かったのだが今回は違う。
さらにアンダーメンバー(当時の)のみで「狼に口笛を」「左胸の勇気」と続く。
ここまで白石麻衣さんや西野七瀬さんなど選抜組は登場していなかったが、ここでステージ上方から齋藤飛鳥さんの煽り台詞とともにゴンドラが降りてきて選抜メンバーで「裸足でSUMMER」を披露。
会場はまさに「HEY!」と大盛り上がり。 

その後も表題曲やアンダー楽曲、MCなど織り交ぜながらライブが進む。
途中、加入したばかりの三期生が登場。
「人はなぜ走るのか」「強がる蕾」「羽の記憶」を披露。
会場スクリーンに映し出された顔には緊張感が漂う。
そりゃそうだよな、こないだまで普通の女の子だった子が35000人の前で大歓声を浴びながら歌って踊ってるわけだから。
初々しさと頑張ってる姿に涙腺に込み上げてくるものがあった。 

三期生のパフォーマンスのあと、代々木体育館で開催中のAKB48「小嶋陽菜卒業コンサート前夜祭」と中継を繋ぎ、両会場で「混ざり合うもの」を披露。
勢い的には間違いなく乃木坂46の方があると思うけど、やっぱり小嶋陽菜さんのオーラと指原莉乃さんのトーク力はさすがだと思った。
あの数分であそこまでインパクトを残せるのは凄い。 

中継が終わり乃木團が登場。
「失恋したら顔を洗え」「月の大きさ」を披露。
メンバーの演奏力がまたレベルアップしていた。
一気にバンドモードで会場を沸かせたあと、生田絵梨花さんがピアノ弾き語りで「あなたのために弾きたい」を披露。
いつもはコールをするファンもこの曲の時は静かに座り聴き入る。
もう鳥肌ものだ。
アイドルとして、女優として、アーティストとして死角がない。
バラエティでも面白いんだから生田さんは素晴らしいエンターテナーだ。
生田さんのソロのあとは「僕がいる場所」を挟み西野七瀬さんのソロ曲「ひとりよがり」「ごめんね、ずっと」を二曲連続で。
会場が緑色一色に。
西野さんの持つ「儚さ」は乃木坂46やアイドルが持つイメージを体現している。
見事に歌いきっていた。 

その後はユニット曲が連続で続く。
ユニット最後は「行くあてのない僕たち」。
「あの日、僕は咄嗟に嘘をついた」で始まったライブの終盤にこの曲を演るのは偶然なのか。
乃木坂46の「成長」物語を感じてしまう。
「ブランコ」「バレッタ」と二期生センター曲が続き、「ガールズルール」「夏のfree&easy」と盛り上げ曲で一気に最高潮へ。
「悲しみの忘れ方」で本編は終了。
アンコールでサプライズ発表が。
スピリッツで連載中の漫画『あさひなぐ』の実写映画化と舞台上演が決定。
それぞれ主演は映画版を西野さん、舞台版を齋藤飛鳥さんが演じることに。
その他キャストにも乃木坂メンバーが多数出演。
東宝が初めて映画と舞台を同時に仕掛けるプロジェクトとのこと。
大抜擢とゆうか、どこまで坂を登るのだこのグループは。 

最後の「乃木坂の詩」まで40曲以上、約4時間かけておこなわれたライブは最後まで最高だった。
今回のライブを観て感じたことは、今まで少なからず感じていた「選抜とアンダー」、「一期生と二期生」の隔たりのようなものがまったく感じなかったこと。
全員一丸となって「乃木坂46」としてパフォーマンスしていたように思えた。
それは各個人の仕事の幅も広がりそれぞれがグループを俯瞰して観れる余裕のようなパフォーマンス力が付いてきたことがあるように思う。
個人がレベルアップすることにより、グループ全体としてはそれ以上の相乗効果がある。
乃木坂46は間違いなくそのゾーンに入っている。
今後もいろいろな試練やトラブルが続くと思うがより高みを目指し、さらに坂を登っていってほしい。
最高なライブでした。