全国的に大寒波冬将軍が暴れる1月14日、永田町にある国立演芸場へ向かった。 

国立演芸場(国立劇場)は初めて。
お目当ては立川談慶師匠の独演会。
談慶師匠を知ったのは恥ずかしながら最近だ。
購読しているメルマガ、水道橋博士のメルマ旬報で談慶師匠は『アマデウスの噺〜アーモンドの涙〜』を連載しており、立川談志師匠とのエピソードなど、毎回その文章力と表現力ある連載を楽しみにしている執筆陣のお一人。
さらに今回は前々から落語を聞いてみたかった月亭方正さんがゲストとゆうことでとても楽しみだった。 

国立演芸場は満員御礼。
若い方も多く、落語の人気が広がり始めているのを感じる。
国立演芸場もそうだが、あまり大きくはない会場で自由席の場合、私はいつも最後列に座るようにしている。
なぜならエンターテイメントは観客のリアクションも含めてのものだと思っていて、特に落語やお笑いライブの場合は舞台上だけを観るよりも、その劇場空間全体を楽しみたい思いが強い。 

今回も最後列の席を確保。
最後列と言っても高座に上がる落語家さんの表情も認識できる距離なので問題ない。
まずは前座の立川志ら鈴さんで『道具屋』。
女性の落語家さんは大変だと聞くが、大変さを微塵も感じさせない堂々とした落語。
彼女でも前座なのか。
大変さはあるのだろうけどとても良かった。 

この後は談慶師匠が一席、月亭方正さんが一席、中入り後に談慶師匠がもう一席。
談慶師匠は『人情八百屋』と『らくだ』。
さすが立川流真打ちであり、文筆家でもある談慶師匠ならではの噺。
笑いあり、人情あり、落語の良さが全部出ているように感じた。
月亭方正さんの『宮戸川』も初めて聞く噺ではあったが、良い意味で「山崎邦正」が出ていて、それが落語の世界観に合わさって最高のエンターテイメントだった。 

まだまだ落語のことはぜんぜん知らない私ですけど、もっともっと勉強してより落語の世界を知りたい。