町田駅周辺の繁華街の外れに佇む、カジュアル・イタリアンの「ルーチェ」。株式会社まんてんダイニング(代表は鳥取県出身の下田亮さん)が経営する2001年創業のレストランだ(元々は小田急線町田駅近くに開いていたワイン居酒屋を移転して業態変更した)。

 

その後、同じく町田駅周辺で2007年10月にイタリアンバル「ルーナ」を、2011年09月には生パスタ専門店のプレミアムパスタキッチン「セモリナ」をそれぞれオープンしたが、この2店は数年で撤退した。

 

ルーチェは実家から近かったこともあって、今は亡き両親が時折り食べに行っていたお気に入りのお店で、自分も時々、自家製生麺のパスタや石窯焼きのナポリピザなどをいただいたりしている。地産地消を掲げ、町田の野菜や卵、醤油・味噌などの調味料、そして近隣の名店「リッチなカレーの店アサノ」のカツカレーと同じく神奈川県産ブランドの高座豚を使っていたりする。

 

で、ここまではカレーもアジア料理も直接関係のない話なのだが、実はこの度、この会社が新業態に進出し、JR横浜線町田駅近くにカレー店を開業した。グランド・オープンは2022年10月19日(10月15日にプレ・オープン)。店名の「香令屋」の「令」の字はもちろん令和に由来。確かに、普通なら「麗」あたりに落ち着きそうだけどね。

 

近年の新進のカレー店によくあるように和出汁などを利用してはいるものの、所謂サラサラのスパイスカレーと呼ばれる食べ物とは一線を画しているという。単なるその場の思いつきではなく、元々、和のエッセンスを取り入れたイタリアンを長年営んできたからこその積み重ねですな。また、シェフがSNSでやたらにドヤる系店のインド料理ベースらしきカレーでもない。油脂や小麦粉が不使用ということを考えると、所謂欧風カレーとも全く異なる(実はルーチェのランチでカレーが提供されたこともある)。まあ、創作料理なのだから無理にカテゴライズする必要もあるまいな。

 

ベースには淡路産の玉ねぎを使い、甘味や旨味を出す。息子さんがアレルギー持ちだったこともあって、食材には細心の注意を100%天然素材で仕上げている。

 

ということで、2022年10月24日(月)のランチ・タイムに訪問。階段を昇って3Fへ。

 

 

店内は広々としており、和の象徴・盆栽までも(笑)。お父様のご趣味とか。

 

 

最初にオーダーをしてお金を払うシステム。メニュー表にもある通り、ある程度のカスタマイズが可能になっている。配膳はお店の人が担当するが、食後はお客さんがセルフで返却するファスト・フード方式。

 

 

レギュラー・メニュー外にも限定でクラフトコーラの選択肢が用意されていたが、この日はコーラ気分ではなかったのでパス。

 

セットのサイドメニュー①はコールスローをチョイス。箸休めに最適。

 

セットのサイドメニュー②はヨーグル豆腐(甘味)をチョイス。

 

メインはシュリンプカレーにしてみた。こちらはそのエビの香り高いレッドソースで、焼いた海老をパウダーにしたものがたっぷり使われている。スパイス感(追加スパイス)は「スパイシー」で指定、濃さ(うまみ塩)は「濃口」で指定。塩気が思ったよりもあったので、次回は「普通」で指定しよう。

 

プレートには「多め(280g)」で指定したご飯の他、大根のピクルス、豆腐、人参、茹で玉子、糸唐辛子、メイン具材の海老が乗っている。野菜類はその時々で変わる模様。ご飯の上には「あり」で指定したさくさくオニオンも。

 

全景画像もご査収くださいまし。

 

カレーソースをプレートに流してみたの図。

 

寄りのサイド・アングルからの図もご査収くださいまし。

 

カレーソースは一口目から鰹節を中心とした昆布や干し椎茸などの和風出汁がゴリゴリに押し寄せる。そこに味噌や醤油の旨味、タマネギの甘みが乗り、すごいことになっている(笑)。個人的には少し甘みが強い印象だが、丁寧に作られているのは分かる。

 

実際に食べてみて、とりあえずソースの3要素のカスタマイズが重要であることが分かった。札幌スープカレーのスープ選びや辛さ調節と同じやね。何回か行ってみてマイベストを探る必要がある。

 

メニュー表にもある通り、このお店のカレーソースは3種類ある。次回はまだいただいていないクリーミーでまろやかなゴールドソース、あるいはコクとうまみのブラウンソースで、肉類の具材もトライしてみよう。

 

ごちそうさま。