※閉店しました。

東南アジアの料理ということになると、日本人の間で人気が高いのはタイ料理とヴェトナム料理だ。ところが、そのタイとヴェトナムに挟まれたラオスの料理は、前述の2つと比べるとほぼ認知されていないに等しい(のではないか)。
 
グルメ天国東京ですら、ラオス料理店はほんのわずか。しかも大抵は「タイ・ラオス料理」と謳っている。確かにタイ料理とラオス料理には、共通する部分は多くあるわけだが、察するに、タイ料理と抱き合わせないと集客が難しいという理由によるところが大きいのだろう。
 
しかし、古くからインドシナ難民を受け入れ、中央部に東南アジア出身者を多く抱える神奈川県には「ラオス料理」の看板のみで営む非常に珍しいお店が存在する。それが、2019年02月に相鉄線さがみ野駅近くにオープンした「ビストロ・ケオピラ」だ。
 
ということで、2021年03月31日(水)、ランチ・タイムに訪問。国旗はラオスのみで、タイのものはない。
 
 
入店すると、ルアンパパーン出身の店主のおばちゃん(ブァシさん)が迎えてくれる。厨房はケオピラ家の料理を手掛けるラオス人のシェフ。
 
ランチのセットの他にも、単品でオーダー可能なものもあるらしいので、メニューをチェック。
 
 
 
ということで、セットに加え、アレもオーダー。
 
卓上の調味料。置かれているものの種類は異なるが、タイ料理店やヴェトナム料理店でも似たような光景が見られる。加えて、時節柄、消毒用スプレーも完備。
 
 ລາບ / laap, larp, lahp, laab, larb, lahb (挽肉とハーブの和え物)。ラオスの国民食であると同時に、そこから影響を受けたタイ東北部でもポピュラーな料理。嬉しいことに、選択肢の中には家鴨肉があったのでそちらで。肉のみならず、そぎ切りされたコリコリ食感の砂肝などが、ໝາກປີ / mak bpee (バナナの花)ຜັກຫອມປ້ອມ / pak hom pom (コリアンダー・リーフ)ຜັກຫອມ / pak hom (ミント・リーフ) などと和えられている。ワイルドだろぅ?とでも言われている感じ。土台になっている箸休め的なキャベツと胡瓜も良いね。現地には行ったことがないのに、なぜか現地感をたっぷり味わえる。
 
ແກງ / kaeng (スープ) と  ໝາກປີ / mak pet, mark phet (唐辛子)。スープは、まあ恐らくアレやね(笑)。この青赤の唐辛子は肉に混ぜ込む用で、セルフで量を調整できるのだが、これが無茶苦茶辛いので要注意。いきなり全量混ぜたら大事故必至。
 
全体画像もご査収下さいまし。
 
ເຂົ້າໜຽວ / khao niao (もち米) の器の蓋を取った図もご査収下さいまし。ラオスの主食のもち米をちゃんと、しかも籠に入れて出してくれるのも嬉しい。
 
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せっかくなので、セットに加えて単品で ໄສ້ກອກ / sai kok, sai gok (香草入り発酵ソーセージ) もオーダー。お酒のおつまみに良いかもね。あまり酸味を感じなかったので、ໄສ້ອັ່ວ / sai ooa との違いが良く分からない(笑)。詳細は専門家諸氏にでもお問い合わせを。
 
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セットのデザートは AROY-D の缶詰の longan in syrup (龍眼のシロップ漬け)。ライチとよく似ているが皮の色が異なる(と言っても剥いて漬けてあるから見分けはつかないが笑)。
 
セットのドリンクは ກາເຟຮ້ອນ / ca fay hon (ホットのラオ・コーヒー) をチョイス。
 
デザートとドリンクのツー・ショット画像もご査収下さいまし。
 
ここの料理、結構気に入ったのだけど、ラオス料理自体が全然分からないので、色々予習してから是非また行って食いまくろう。
 
ごちそうさま。