京王線の下高井戸駅から徒歩数分、東急世田谷線の松原駅からも徒歩数分のところにあるハトス・アウトサイド(HATOS OUTSIDE)。中目黒のハトス・バー(HATOS BAR)の姉妹店として2015年にオープンし、2017年10月より、クラフト・ビールとカレーを中心としたお店に変わった。
 
カレーを出すバーということだけならほぼ興味はないのだが、そこでカレーを作っているのが小川洋平さんという、以前に学芸大学のVOVOの厨房を担当されていたシェフということで、当初からチェックはしていた。VOVOのカレーは、カレー好きの人なら大抵知っている、神宮前のBLAKES/GHEE(赤出川シェフ)のカレーの流れを組んでいる(まあ、いわゆるGHEE系のお店はVOVO以外にもいくつか存在するが)。とは言っても、自分が好きなGHEEのカレーともVOVOのカレーとも異なるカレーであるという噂を耳にして気になっていた。どんな違いなのだろう?
 
ということで、2021年02月20日(土)、めちゃめちゃ遅まきながら初訪問。通し営業は色々助かるのう。
 
 
オーダーはcombinationTRIPLEで。
 
BEEF。初めて本家のを食べた時にはあまりの辛さにヒーハーしたものだが、こちらのは、フルーツ・ジャムで甘みを加えているらしく、辛口ではあるがヒーハーするほどではないので、あまり辛いのが得意ではない人にも受け入れられやすいかな。ただ、クローブ(丁子)がガンガンに効いているため、ゴリゴリのスパイス使いが苦手な人は無理。個人的には、本家レシピからはかなり変えてあるなという印象を受けた。
 
CHICKEN。いわゆるインド料理の butter chicken。鶏肉がジューシーで柔らかい。砂糖や蜂蜜で甘くしているお店が多い印象だが、GHEE系は甘くなくて好みに合うんだよね。米との相性も非常に良い。
 
KEEMAGHEE系の他店はコーンとグリーン・ピーズが入っているが、ここのはどちらも入っていない。で、この画像からは全く分からないが、中にチーズが入っていて、スプーンで掬うとビヨーン。原型になっているのがインド料理の keema matar (挽肉とグリーン・ピーズのカリー) だろうから、グリーン・ピーズは入っていても良いと思うが、このように変えたのはどうしてだろう。シェフの趣味ということかな。機会があったら聞いてみたい。味は、合挽肉の旨味を受け止めるたっぷりのオイルとチーズでムチャクチャ美味い。彩りの地味さなど、一発で吹き飛ばしてくれる。
 
盛り付け方がオサレな付け合わせの漬物。本家はもうこういうヤツ出してないんだっけか?
 
定番の辛味。ドライ・レッド・チリをクラッシュしたもの。各自の好みによって使う。今回は使わなかった。
 
新潟産の日本米を用いた、この店オリジナルのBUTTER RICEを含めた全景画像もご査収下さいまし。BUTTER RICEの盛りは少な目だが、お代わり可能とのこと。器にはインド料理のカトゥリを使用しているが、サイドのつば部分に飾りの入っている一癖あるタイプで、日本でも最近少しずつ見かけるようになった。この一癖がまたウッド・テーブルやオサレなライス皿とよくマッチしていて妙にカッコいい。
 
食後はLASSI(ヨーグルト・ドリンク)をオーダー。少しだけホットになった口の中が少し落ち着く。
 
クラフト・ビールも豊富なようで、本当ならそっちも楽しめたら良いのだけれど、何せ下戸なもので。次回はVEGETABLEを含めたオーダーをしよう。で、まずその前に、久しぶりに本家にも行って、色々確認してこようかな。
 
ごちそうさま。