「カレーオブザイヤー」明日開催!!今回の注目カレーを一部ご紹介! | カレー大學(カレー大学)のブログ

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こんにちは!

カレー大學事務局 小林です。

カレーオブザイヤー目前!!

今回は特別に!カレーオブザイヤーの注目株を

ご紹介いたします!

取材したのはカレー大學大学院2期生、名久井梨香さんです。

以下、名久井さんレポートです!

 

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毎年恒例となった「カレー・オブ・ザ・イヤー」。

2019年も、カレーの日である1月22日(火)に実施されます。 「カレー・オブ・ザ・イヤー」とは、カレー総合研究所が2017年に創設した賞のこと。

カレー業界の中で革新的または画期的であるが、まだ業界外に十分認知されていない商品・事業・人に授与するもので、2019年は10部門設置されました。

選考方法は、全国各地にいる約1000人のカレー大學卒業生による推薦(自薦、他薦問わず)をもとに、厳選な審査のもと決定します。毎年、ハウス食品やヱスビー食品などの大手企業から、地域密着で奮闘する中小企業やカレー店が表彰されています。

昨年は、200万個売り上げたアパホテルのレトルトカレー「アパ社長カレー」が受賞し、話題となりました。 

 

 

 

2019年の受賞者は当日会場にて発表になりますが、今回は特別に「新規事業部門」のみ先行でお知らせします。 

 

 

「カレー・オブ・ザ・イヤー2019」の新規事業部門の受賞は…「6curry(シックスカレー)」です!クラッカークラッカー

 

 

 カレーで革命を起こしたい!という想いから生まれた「6curry」!

「6curry」は、店舗を持たないゴーストレストランとして2017年12月に事業開始。フードデリバリーサービスの「UberEATS」を使ってカレーを販売している。

2018年9月には、セントラルキッチンを開放する形で実店舗「6curryKITCHEN」をオープン。

しかし店舗の住所は非公開。

店舗利用は会員制で、会員は月額3,000円で、カレーを1日1食無料で食べられる。会員登録は基本的に招待制になっている。 

 

 

 

「ゴーストレストラン」「店舗の住所非公開」「月額3,000円の会員制で、1日1食無料」――このように従来のカレー業界では、あまり見られないビジネスモデルを取り入れたのが「6curry」だ。なぜ、このような事業を立ち上げたのか。「6curry」を運営する株式会社ニューピースの廣瀬彩さん(事業責任者)に話を伺った。 

 

「代表の高木(新平)が『カレーで革命を起こしたい』と、突然言い出したことがきっかけで『6curry』は立ち上がりました。

カレーは寿司・ラーメンに次いで、世界を席巻できる第3の日本食になると。

それでSNSで呼びかけ、プロジェクトのメンバーを集めました」と廣瀬さんは話す。

まだこの時点では、会社の事業ですらなかったという。しかし、高木代表の想いに共感する若者たちが続々と集まり、本格的にプロジェクトがスタートしたことから、事業化に踏み切った。

 運営元の株式会社ニューピースは、ビジョンの立案を軸に自動運転、シェアリングエコノミー、SDGsなど話題の新領域のブランディングやPRを仕掛ける企画集団である。

食品会社でも、飲食会社でもない。そんな集団が作り上げたカレーが、サラダ感覚で食べられるカップスタイルの「カップカレー」だ。 

 

▲カップカレー

 

「忙しい現代の女性に向けて考案しました。カップの上から野菜、ご飯、カレーソースの層になっていて 、野菜から食べることで、血糖値が上がりにくくなっています。またカップにすることで、歩きながらも食べられるようにしました。将来的に、ニューヨークの人たちがお昼に、カップカレーを持って食べているようにしたいんです」(廣瀬さん) 

従来のカレーは炭水化物が多く、男性的な料理のイメージが強かった。そこで女性でもカレーを食べやすいように、オクラやブロッコリー、トマトなどの野菜をのせて満腹感を出し、ご飯は少量にした。カレーソースはスパイスから作り、小麦粉不使用である。

 ちなみご飯は、昆布とサラダ油を入れて炊くことで、ふっくら感を出している。カレーソースは誰もが食べやすいように辛さ控えめであり、具材は「タンドリーチキン」または「エビ」から選べる。

 

▲スイーツカレー

 斬新なアイデアは「カップカレー」だけではない。ほかにも、オレンジムースにスパイスが入った「スイーツカレー」も作り上げた。このメニュー開発も、高木代表のSNSの呼びかけで集まったメンバーたちと共同で行われた。 

 

また、「6curry」の初代メンバーであり、アマチュアカレーグランプリの優勝経験がある新井一平さんがレシピを考案したカレー2種もメニューに加わった。青唐辛子の辛味が効いたスパイシーな「THEチキンカレー」と、バルサミコ酢で煮込んだ酸味と苦味がある「ポークビンダルーカレー」 だ。 

 

「おいしいカレーが完成したので販売しようとなり、それで思いついたのがゴーストレストランです。自分たちのカレーをなるべくリスクの少ない形で販売する手法はないかと考えた結果、ゴーストレストランとして営業を始めることにしました」(廣瀬さん) 一般的に飲食店を開業するとなると、莫大な初期投資がかかる。また店舗の立地が売上を左右するといっても過言ではない。しかしゴーストレストランにすれば、そうしたリスクを回避できる。 先述した通り、現在はセントラルキッチンを開放するかたちで実店舗を運営している。住所は非公開で会員制だ。会員数は現在100名ほど。毎日食べに来る常連もいるそうで、そういった常連たちは、自主的にカウンター内に入り、スタッフのように接客や皿洗いなどを手伝ってくれるという。 

「新しいこと、おもしろいことが好きな人が会員になってくれています。『6curry』の想いに共感してくれる仲間を広く募り、プロジェクトを立ち上げるというプロセスをシェアしていきたいんです。実店舗を持ったことで、会員さんが店舗でイベントを開催するなど、新しい体験を生んでいっています。なによりカレーはどんな食材を混ぜてもおいしく仕上がる。カレーは、みんなのアイデアや想いをのせられる料理なんです」と廣瀬さん。 

 

飲食系企業ではなく、ブランディングや広告を強みにしているクリエイティブ制作会社だからこそ、考えついたビジネスモデルなのではないだろうか。今後「6curry」を筆頭に、カレー業界に新しい市場が生まれることに期待したい。

 

【メニュー】 

・カップカレー 1,280円 

・THEチキンカレー 1,080円 

・ポークビンダルーカレー 1,080円 

※上記は「UberEATS」での販売価格 

※会員になれば、月額3,000円で1日1食無料 

※会員同伴の非会員は1,000円 1月22日の「カレー・オブ・ザ・イヤー2019」では、「6curry」のスタッフ・メンバーも来賓予定。「カップカレー」がお目にかかれるかもしれません!