先日,職場でのセクハラに対する懲戒処分の有効性が争われた事件で,最高裁で判決がありました。

詳細については,この最高裁の判決を参照していただきたいのですが,別紙を読めば,これが完全アウトなセクハラであることは明らかです。

そうすると,この懲戒処分が重いとした大阪高裁の判断がむしろ非常識であったということは容易に分かります。
大阪高裁では,「従業員Aから明確な拒否の姿勢を示されておらず,本件各行為のような言動も同人から許されていると誤信していたことや,被上告人らが懲戒を受ける前にセクハラに対する懲戒に関する上告人の具体的な方針を認識する機会がなく,本件各行為について上告人から事前に警告や注意等を受けていなかったことなどを考慮すると,懲戒解雇の次に重い出勤停止処分を行うことは酷に過ぎる」と判断していました。

発言内容を読めば,許されていると誤信していた等という言い分が信用できるわけもなく,ましてや,こんなこと事前に注意されなくったってダメなことぐらい分かるだろう,と考えると,何とも浮き世離れしたというか,非常識な判断であるといえます。

最近,自分の事件ではありませんが,地裁での判断が,高裁で予想外にひっくり返るという話が多いように思います。もちろん,最近の傾向ということではないと思いますが,こういうことはあり得ることは,よく依頼者さんに話をしておかなければと,あらためて思いました。
そして,今回のように,あまりに酷ければ最高裁で何とかなる可能性も残っていると諦めないことも必要だなと思った次第です。


さて,この金曜日は,再びさいたま地裁で期日があったので,浦和駅近くでカレーをいただくことになりました。
今回は,サエパティリというお店です。


店内は,意外にも?おしゃれな感じで,落ち着いた空間でした。
今回は,チキンカレーをいただきました。ドリンクも付いて950円です。
いつもチキンカレーを食べている気がしますが,マトンが苦手だったりして,意外に選択肢が限られます。



適度な辛さで,チキンもしっかり入っていて,なかなか美味しかったです。
さいたま地裁にお越しの際には是非。
HPにクーポンがありましたが,使いそびれました。

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