ドラクエⅡのリメイクをクリアした。裏ボスまで倒した。先に感想を述べると、「最高だった...」。
ドラクエⅡはSwitchリメイクが出た時にやっていたため、内容の大筋は掴んでいた....つもりだった。今回のリメイク、全くの別ゲーであった。ストーリーの補完はもちろん、戦闘のバランス、キャラの能力、性格、追加ストーリーまで、ほぼ新作を遊んでいる気持ちになった。
冒険の道中、各キャラに専用ボイスが追加され、感情移入しやすくなったのはもちろん、悪役達にもスポットが当たって、物語の完成度が原作とは比較にならないほど完成されていた。
今作、シドーを倒して終わりではない。裏ボスがいた。この裏ボス討伐が最高に面白かった。
裏ボスに臨む際、レティス降臨からの「大空に戦う」が流れてた時はもう鳥肌が立ちっぱなし。レッドブルなしで翼が生えてくる勢いで盛り上がった。
そして、挑むはマガ・シドー。見た目はシドーとラプソーンの配合。りゅうちゃんに強くしてもらったロトの竜剣を使うと闇の衣が剥がれた。ほんとはロトの竜剣でデバフ入れようとして、道具として使って、いつのまにか闇の衣が勝手に剥がれてしまった。闇の衣被ってたのかよって気づいたら、マガ・シドーか「また、我が闇の衣を剥がすか」みたいなこと言ってきて、ゾーマやんと思ったら、なんと声が逆再生。オマエ、ニズゼルファなのか?過去作の要素をこれでもかと敷き詰めた良い悪役だった。
興奮はこれだけでは終わらない。
裏ボスを倒したら、レティスが主人公達を迎えに来た。どうやらどこかへ連れて行ってくれるらしい。背に乗ると空に向かっていく。見えてきたのは見慣れた大地。レティスは主人公達をある街に降ろす。聞けばその街の名前はアリアハン。そう、Ⅲ主人公の生まれ故郷だ。王様に謁見し、ロトの兜を見せる。元はオルテガの兜だったそれをみた王様はロトの勇者の帰還を祝い、Ⅲ主人公の生家を訪ねるよう進めてくる。左下の家に行ってみる。ドアを開けて入った先には1人の女性がいた。
Ⅲ主人公の母の姿だった。
Ⅱ主人公がその人に向き合うと、Ⅲ主人公の面影が映る。抱きしめて一言、「おかえりなさい」
これでエンディングである。
素晴らしい.....素晴らしい.....。ロト三部作の完結は主人公の帰還で幕を閉じた。もちろんⅢ主人公自身は帰れたわけではない。しかし、その意志、思いは間違いなく、あの家に帰ってきたのだろう。このエンディングを見た時、ONE PIECE作者の尾田栄一郎先生がインタビューで話していた「冒険の対義語は『母』」という言葉を思い出した。ロトの三部作の始まりは母の「起きなさい、私のかわいい坊や」から始まる。そこから始まったロト三部作の冒険が、母の「おかえりなさい」締めくくられる。
素晴らしい...。王様による祝福ではなく、母から「おかえり」がドラクエの主人公にとっての帰還だった。このラストを持ってきた堀井さんにはただただ感謝である。
近いようで、近くない追記。
ちょうど昨日が東日本大震災から15年だ。朝交わした「行ってきます」「行ってらしゃい」を最後に、「おかえり」「ただいま」が言えなかった人たちがいる。人生何が起こるかわからないというけれど、私たちは日常の当たり前が明日も続いていくと漠然と感じている。今のありがたみに気づけるのは、その日常を無くしてからなのかもしれない。月並みだが、日々の生活の「ただいま」と「おかえり」の大切にしようと思えた。