ツイッターについて意見というか感想でも | リベラル日誌

ツイッターについて意見というか感想でも


ツイッターを始めて10ヶ月余りが経過しようとしている。なので感想でも書いてみようと思う。つまりどういうことかというとネタがないってこと(笑)


僕がツイッターを始めた理由は、自分の主張を世の中に浸透させたかったからでも、「なう♪」なんておしゃれにつぶやきたかったからでもない。それは現代の優秀な若者の考え方を知りたかったからという単純な理由だ。競争社会というのは、人材の流動性が激しい。プロスポーツに代表されるように、多くの場合は後から入場してきた才能溢れる若者によって強制的に退場させられることになる。基本的には成果主義を採用している企業も同じようなことが起きているが、何が異なるかといえば、プロスポーツでは体が資本であるのに対し、企業では思考プロセスやテクノロジー技能が資本であるということだ。そういう意味で現代の優秀な若者の考え方を簡単に触れることが出来るならやってみようかと思ったのだ。



ところが考えていたツールとは違い、ツイッターは主義主張の交換場というよりも、お手軽に自分の身の上話を報告する場所に過ぎなかった。まあそれだったらせっかく始めたことだし、就職支援やら簡単に自分の主張でもしてみようかと思い色々やってみた。そうこうしている内にブログでも書いてみたりと幅が広がっていったのだ。


ツイッターが浸透した理由はフェイスブックと同様に、個人に権威を付与することに成功したからだろう。フェイスブックは写真などのツールを使って個人に権威を与え、ツイッターは140文字という言葉を発信することによって個人に権威を与えている。こう考えていくと結局、創始者の巨大な権威に振り回されているだけなのかもしれないけど。


ツイッターが知識人を始め、多くの人を中毒にさせるのは、「フォロー」と「リプライ」という機能があるからであろう。これは本当に恐ろしいシステムだ。全くの個人的な意見であるが、世の中である程度上手くやっている人の持っているモノは主に2点あると常々思っている。それは「継続性があること」と「1つの小さな達成に喜びを見出せること」だ。


勉強でもスポーツでも成功するためには、ひたすら同じ事を繰り返し、継続しなければならない時がある。イチローのような天才的な身体能力を持った選手でさえも、幼少時代から恐ろしいほどの反復練習を行なっていた。


さらにこれが1番重要なことだと思っているが、1つの小さな達成に喜びを見出せるということは、興味を持続して物事に取り組めるということだ。人は興味があることに打ち込んでいる時、脳内でドーパミンを多く分泌させ、脳は覚醒されて、集中力が高まることは脳科学的にも広く知れ渡っていることであろう。フォロワーが増えることはまさにこれにあたる。


ひょっとすると、つぶやくごとにフォロワー数が上昇し、1つ1つのことを的確に処理し、達成感を覚えることが可能な人ほどツイッターを止めることは困難なことかもしれない。怠惰や弱さでタバコを止められないということとは少し意味合いが異なるような印象を受ける。



ツイッターに関してもう少し触れておくと、自分のフォローする人数を限定して、フォロワー数を伸ばしている人にはある傾向があるように思う。それは、より個性を全面に押し出しているということだ。ここで言う所の個性は権威や権力に近いのかもしれない。ツイッター社会において、フォロワー数の多寡が意見や思考の正誤を決定させてしまうところがあるからだ。そして中には自分の権威や権力をコントロール出来なくなって、人を卑下したり、権力者のように振舞う人もいる。こういう人を見ているだけでもツイッターは非常に面白いツールだとも言える。



さて僕自身はどうかと言えば、この記事 をブログに書いてから、いきなりフォロワー数が増加した。これは喜ばしいことではあるのだけど、フォロワー数が増加すると沢山の人に見られるわけで、程度の低い輩からリプライをもらう数も増加することになる。


ただここでもツイッターはいくつかの防護策を使用者に与えている。特定の人をブロックすることやつぶやきに鍵をつけて特定の読者にしかつぶやきを見せなくすることが出来るのだ。


こうして思い返しただけでも色々な機能を持っているこの情報発信ツールは便利で魅力的なものであるように思う。ただこれをリアルの社会に持ち込みたいかと言えば、それほどでもない。やはり皆リアル社会ではリアル社会で自分の世界や交流を持っており、あくまで便利な意見交換場として使っているのでないだろうか。僕自身はブログも書いているので、価値ある反応という便益と不愉快なリプライや使用するための時間という費用を天秤にかけて、費用が余りにも重くなった時にすっぱり止めることになると思う。ただ今のところ、知的でユーモラスなフォロワーに恵まれたおかげで全然止められずにいるのだけれど。


参考文献

高学歴高収入女性の獲得方法 リベラル日誌

ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること
クラウド化する世界