こんばんは。
時間が経つのは本当に早いものですね。
もう桜の花も咲き始めました。
今朝は歩いて出勤したのですが
道端の植物を見ても春らしい生命感が溢れていました。
今だから気付けたことかもしれませんが
身近にあるほんのちょっとした春が
これほど人の心を和ませるものとは思いませんでした。
皆さんも身近な春に目を向けてみてはいかがでしょうか。
きっと気持ちが柔らかくなると思いますよ。
さて、今日はタイトルの通り予防整備について。
整備といえば、壊れた部分を直す修理という形や
交換時期の来た消耗部品やオイル類を交換するというのが一般的かと思いますが
個人的には予防整備もとても重要な整備だと思っています。
簡単にいえば、何かある前に対策をとっておこうということです。
こちらは先日ご入庫頂いたベンツ W220 S350です。
エンスト後、再始動が出来なくなったとのことで
レッカーにてご入庫頂きました。
エンストの原因はクランク角センサーの不具合でした。
コレはEクラスなどでも定番ですね。
こうしたセンサー系の部品は、ブレーキパッドやオイル類などと違い
汚れや残量で交換時期を判断することが非常に困難です。
しかし、一度不具合を起こしてしまうと
エンジンがかからなくなってしまうという致命的な故障に繋がります。
もちろん同じような状況を引き起こす可能性のある部分は
このクランク角センサーだけではありませんが
過去の事例などからも、ある程度年数が経ったら
不具合が起きる前に交換しておくのが安心と言えるでしょう。
これがいわゆる予防整備というものです。
このクランク角センサーは部品もそれ程高額でなく
交換作業も大掛かりではないので予防整備向きと言えるでしょう。
その他にも、予防整備としてお勧めなのが燃料ポンプ。
作動音や燃圧の変化から故障の前兆をみてとれるケースもありますが
ほとんどの場合は突然止まります。
これもやはり不具合を起こすとエンジンがかからなくなってしまうので
走行距離や年数などを加味して、過去に一度も交換歴がないようであれば
換えておいた方が安心ですね。
もう少し古いベンツですと
OVP(オーバーボルテージプロテクション)リレーや燃料ポンプリレー
ポルシェであればDMEリレーや水冷になってからの
クーラントサブタンクなどが予防整備としてはおススメです。
今挙げた物以外にも、車種や年式によって
予防整備のポイントは変わってきますので
自分の車の場合はどうしたらいいの?
なぁんて言う時はまずご相談下さい。
壊れてもいない部分を交換するということに
抵抗を感じたり無駄であると思う方もいるかもしれませんが
出先でのトラブルや不安を感じながら愛車に乗ることを考えれば
非常に有効な対策だと思います。
もちろん予防整備を行ったからと言って
100%トラブルを回避できるわけではありませんが
その確率がグッと下がることは間違いありません。
点検や車検時、またそれ以外のタイミングでも
「転ばぬ先の杖」を検討してみてはいかがですか?
byサービスフロント鈴木



