こんばんは。
今日は本当に冷えますねぇ。
そろそろ雪の季節が近づいてきました。
皆さんスタッドレスの準備は出来ていますか?
私ももう少ししたら履き替えないといけないと思っているのですが
今のスタッドレスは今シーズンが最後の出番になりそうなので
ちょっと早いけど買い替えてしまおうかどうか迷っています。
ちなみに、雪がほとんど降らない地域でも
真冬のアスファルトはしっかり凍結します。
特に首都高のような高架は下からも冷やされて凍結しやすいので
充分注意して運転するのはもちろん、スタッドレスタイヤも必需品となります。
今年の冬も安全に過ごせるよう早めに準備をしておきましょー。
さて、タイトルにもある通り
今日はアライメント調整について少し書きたいと思います。
このブログを読んで頂いている方からすれば常識かもしれませんが
念の為アライメント調整とは何かということについて書いておきますと
・・・ぶっちゃけ一言では言い表せません^_^;
厳密に言おうとすると原稿用紙が何枚あっても足りなくなりそうなので
かなりはしょって大雑把に言ってしまうと
車がちゃんと走れるように各車輪の角度を調整すること
といった感じでしょうか。
車の車輪は左右が平行に取り付けられているように見えますが
それぞれの車の特性に合わせてちょうどいい微妙な角度がつけてあります。
車輪にちょっとした角度を付けることによって、例えば直進安定性が向上したり
トラックが重い荷物を積んでも安定して走行できたり
スポーツカーがコーナーでタイヤの性能をフルに活かせたりと
それぞれの車によって様々な恩恵がある訳です。
逆を言えば、アライメントが狂っているだけでタイヤも車そのものも
本来の性能を発揮できないのです。
それだけ重要なアライメントなので、元々それぞれの車には規定値が存在し
新車で出荷される段階ではきっちりと調整されています。
しかし、年数を経て走行距離を重ねるうちに
劣化などからその数値は少しずつずれてきます。
それを元に戻し、本来の走りが出来るようにする為に
アライメント調整というものが必要になる訳です。
それ以外にも、修理や整備でアライメントがずれてしまう場合などにも調整を行います。
今回アライメント調整をしたダイムラーダブルシックスも
車検整備の中で、サブフレームマウントブッシュや
タイロッドエンドなどを交換したので
併せて4輪アライメント調整も実施させて頂いた次第です。
とりあえずまずは測定です。
車種によって調整可能な部分は違ってきますが
測定は一通り行います。
キングピン傾角をみる場合もありますが
基本的にはキャンバー、キャスター、トーインがメインとなります。
足廻りやステアリング廻りの部品交換や分解を行う場合は
組みつけの段階である程度あたりを付けて組み上げるのですが
最終的にはやはり細かな微調整が必要になります。
そして一通り測定が終わったら今度は調整です。
そう、ご存知の方もいるかもしれませんが
実際の作業はこの測定と調整を繰り返す非常に地道な作業なのです。
もちろん調整を行う回数は最小限で済むようにやるのですが
ある程度年数の経った車などは、単純に規定値内に収めるというのではなく
車が一番気持ちよく走れるように調整していくのです。
アライメント調整を行う段階で、足廻りの消耗品は正常であるのが前提条件ですが
それでも古い車は数字通りにはいかないもの。
それぞれの個体に合わせてテスト走行なども行いつつ
熟練のメカニックの経験と感覚をフル活用しながら
その車にとって一番いい位置を見出して行く訳です。
そうすることで、車が本来の性能を発揮できるようになるだけでなく
タイヤの寿命が延びたり、燃費の向上につながったりもするのです。
ちなみに今回調整を行ったダブルシックスは
一般的な偏芯カムボルトやアジャストロッド等での調整ではなく
こんな感じのシムを
こんな感じでナックルのアッパーマウント部に入れて調整します。
恐らく僕の年代ではこの形式は見たことがないという方も多いはず。
最近の車では採用されていないですからね。
アライメントについては、車のタイプや求めるものによって
180度変わるといっても過言ではありません。
(実際の角度で180度という訳ではないのであしからず)
以前にも書きましたが、車の走行性能を決める上で
アライメントは非常に重要なファクターです。
なかなか気軽にちょこっと調整できるというものでもありませんし
そこはやはり専門の工場で熟練のメカニックが作業を行わなければ
正確な調整は出来ないのですが、ただその効果は目から鱗もの。
ほんのちょっとの調整で大きく変わる愛車の走りに
アライメントの奥深さを垣間見て頂けること間違いなし。
気になった方はぜひ一度お試しあれ。
料金や日数は車種によって変わってきますので
まずはお気軽にお問い合わせを!
それではまた。
byサービスフロント鈴木