こんばんは。
もうすっかり秋も深まった感じがします。
気が付けばクリスマスっぽい広告もちらほら。
来月で今年も終わりですね。
毎年この時期になると時間の経過の早さを改めて感じます。
なんて具合にまだ年末までは時間があると言うのに
うっかり先走って1年を振り返ってしまいそうになりますが
今年の内に出来ることはまだ沢山あります!
2010年まだまだ張り切って行きたいと思います!
さて、今日は先日ご入庫頂いたW220のSクラスの
足廻りリフレッシュの様子をご紹介しようと思います。
以前に書いたベンツの足廻りメンテとかぶってしまいそうですが
そのへんはご容赦を。。。
最初のきっかけはやはり高速走行時の不安定さが気になるというところから。
オーナー様は、Sクラス自体は初めてとのことですが
これまでもベンツを含めBMWやアウディなど
数々の欧州車を乗り継いできたとのこと。
現在のS320を購入してから約1ヶ月程乗っているが
高速の安定感がどうも本来の性能から比べると
劣っているのではないかと感じて弊社へご相談頂きました。
それではということで早速リフトアップして足廻りをチェックすると
お約束のロアアームブッシュやラジアスアームのブッシュは
やはりお疲れの様子。
オーナー様が感じた通り本来の安定感を失っていました。
ということで早速足廻りのリフレッシュへ。
各部をチェックし、優先順位の高いものから
いくつか交換するプランをご提案させて頂きました。
ラジアスアームやロアアームのブッシュ
ナックルのロアボールジョイントなどを交換していきます。
こういった足廻りのパーツで、乗り心地やハンドリング
安定性などに大きく影響が出るのはやはりブッシュ類です。
ゴムで出来ていたりオイルが封入されていたりするこのブッシュたちが
アームのよじれや路面から受ける影響を抑制し
各速度域や運転状況に応じて確実な走行性能を維持できるよう
足廻りを引き締めているのです。
もちろんボールジョイントも大事な働きをしていますが
安定性という面で見るとやはりブッシュの働きによるところが大きいでしょう。
これらの各パーツが本来の役割を果たせていないと
車両は路面からのリアクションをうまく緩衝することができず
安定感を失い足元がおぼつかなくなります。
せっかくのサルーンなのですから
どっしりとした安定感がなければ気持ちよくは乗れませんよね。
各部の部品交換後は、ハブベアリングの調整や
アライメントの測定と調整などを行って作業完了。
ついでと言っては何ですが
同時にご用命頂いていたATF交換も同時に実施。
全ての作業が完了後、最終チェックの為テスト走行を行うと
やはりその効果ははっきりと分かります。
以前と比べて見違えるように安定感が増し
Sクラス本来の走りを取り戻すことができました。
後日オーナー様からも今回のリフレッシュの効果に
大変満足しているとのご連絡を頂き
これからも大事に乗っていきたいと改めて思ったとの
大変嬉しいお言葉も頂きました。
ちなみにアライメントも車両の挙動を考える上では
非常に重要な要素なのですが
アライメント調整が効果を発揮できるのは
やはり各部が正常な状態であることが前提条件となるので
まずは足廻りの状態をしっかり点検するところから始まります。
その他にも、ショックアブソーバーやサスペンションスプリングなども
車両の走行性能や挙動に大きく関わってくるので
実は足廻りというのは非常に難しい部分でもあるのです。
いずれにせよ、気になる部分や解消したい問題がある場合は
まずは気軽にご相談下さい。
普通だと思っていたのが実は正常ではなかった
なんてこともあるかもしれないので
足廻りも含め、定期的に専門の工場で診てもらうようにしましょう。
byサービスフロント鈴木