こんにちは。
今週の始めからお盆休みに入っている方も多いと思いますが
皆さんはどこかへ出かけたりする予定はありますか?
私は、いつも通り地元に帰省する予定なのですが
実はお休みを目前に愛車のエアコンがご機嫌ナナメ。
というわけで昨日は気持ちのいい青空のもと
愛車のエアコンのコンプレッサー交換をしていたのですが
あまりの暑さで熱中症一歩手前(*_*;
さすがに皆さんは外で車の整備をすることはないかと思いますが
熱中症にはくれぐれもご注意ください!
さてさて、今日はベンツのオイル漏れ修理の事例を
ちょっとご紹介しようと思います。
ベンツに限らず、エンジンオイルの漏れは
どのメーカー、どの車種でも内燃機関を搭載している車両であれば
多かれ少なかれ起きる可能性はあると思いますが
その中でもベンツによく見られるオイル漏れについて
書いてみたいと思います。
そのベンツによく見られるオイル漏れとは、
そう、ヘッドカバーガスケットからのオイル漏れです。
ちなみに画像はベンツ W463 G500 ゲレンデヴァーゲン の
V8 SOHC 113エンジンのオイル漏れです。
このエンジンはG500だけでなくS500やE500、SL500など
W210、W211、W220、R230・・・といった具合に様々な車種に採用されています。
AMGの55コンプレッサーもこのタイプのエンジンですね。
形状の似ているV6 SOHC 112エンジンも同様のオイル漏れが起きやすいといえます。
こちらもW203、W210、W208・・・と、多くの車種に採用されています。
修理の方法としては一度ヘッドカバーを外し
シリンダーヘッドとの間にあるガスケットを交換する形になります。
ヘッドカバー自体も左右それぞれ2分割になっていますが
カバー同士の接続面にはゴムパッキンのようなガスケットはないので
液状ガスケットでシーリングする形となります。
そして、この作業を行う時に必ずチェックしておきたいのが
スパークプラグです。
漏れたオイルが付着しているようならもちろんチェックは必要ですが
そうでない場合でも、スパークプラグ交換を単体で行うより
ヘッドカバーガスケット交換と同時に行った方が
工賃をだいぶ節約することができるので
プラグの摩耗状態は見ておいた方がいいと思います。
プラグのチェックや外したヘッドカバーの洗浄などを行い
新品のガスケットに交換して組みつけます。
エンジンを回して漏れが無いことを確認したら
漏れたオイルが付着したエキゾーストマニホールドや
サブフレームなどの洗浄をして作業完了となります。
このオイル漏れの問題は、オイルが減ることはもちろんなのですが
漏れたオイルがプラグコード(サプレッサー)に付着し
点火不良に繋がる可能性があるということ。
そうなるとオイル漏れそのものの修理のほかに
プラグコード(サプレッサー)の交換も同時に必要となってしまいます。
112エンジンも113エンジンもツインプラグなので
全部交換すると12本もしくは16本。
金額的にも大きなものになります。
どの故障でもそうですが、ひとつ不具合が起きると
それに影響されて2次的な不具合が起きることがあり
最初の不具合が進行すればするほど2次被害も大きくなるので
なるべく初期の段階で的確な修理を行うことが最善の方法だと言えます。
このヘッドカバーガスケットからのオイル漏れは
ベンツだけでなく、ポルシェやBMWなどその他のメーカーや車種でも
比較的起きやすいトラブルではあるので、定期的な点検を欠かさず
なるべく初期の段階で発見できるようにしたいですね。
それでは今日はこのへんで。
byサービスフロント鈴木
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