祝・鈴木章氏・根岸英一氏ノーベル化学賞受賞 | 貨幣博物館だより

祝・鈴木章氏・根岸英一氏ノーベル化学賞受賞


貨幣博物館だより-nobel2010

今年のノーベル化学賞は、我が国の鈴木章さん(北大名誉教授)、根岸英一さん(米パデュー大特別教授)、米国のリチャード・ヘックさん(米デラウェア大名誉教授)が受賞されました。おめでとうございます。

2種類の有機化合物をパラジウムを媒介にして結合させる「クロスカップリング」と呼ばれる化学反応をそれぞれ独自に発見した功績によるもの、だそうです。(化学はど素人同然なので、報道を書き写すのが精一杯です。すみません)

そんなわけで、今日は、イギリスが発行したノーベル賞100年記念切手のうち、「化学」をモチーフにした切手を持ってきました。炭素のC60フラーレン構造がデザインされています。同構造を発見した功績により1996年ノーベル化学賞を受賞した科学者の一人がイギリス人のハロルド・クロトー卿であるため、この構造がデザインに使用されたのかもしれません。国名が印刷されていないのは、イギリスが切手発祥の国であるためで、代わりに女王・エリザベス2世のシルエットが印刷されています。「2nd」は何か、というと英国内で郵便を送るときに、翌日届く「First class」という料金と3日ぐらいで届く「Second class」という料金体系があるらしく、これはその「2nd Class」で送るときに貼り付ける切手ということになります。

ちなみにこの切手には「化学」的な面白い仕掛けが隠されています。
ドライヤーなどで加熱すると・・・


貨幣博物館だより-nb
黒い五角形が消えてしまいました。まるで別の切手になってしまったようですね。
もちろん、表面が下がればもとのデザインに戻ります。
我が国でも、こういう粋な切手を発行してもらいたいものです。

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