真券から剥がしたホログラムを貼った偽造券 | 貨幣博物館だより

真券から剥がしたホログラムを貼った偽造券


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「本物の一万円札から剥がしたホログラムを貼り付けた偽造券」が出回っているようです。
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010110701000328.html

ホログラムを剥がした真券は、ATMで入金してロンダリングしていた模様。まあ、大量のホログラム無し一万円券が発生すれば、そこで足がつきそうな気がしますが。しかし、なんともせこい手法です。(豪快な手法なら偽札をつくってもよい、という意味ではありませんよ?w念のため)

犯罪者が悪いに決まっているんですが、ただ、E券のホログラムが無防備なのも事実なんですよ。
彩文の上に蒸着して、シーリングしただけなんで、悪い奴がその気になれば剥がされちゃうわけです。


貨幣博物館だより-ntd1000

写真は台湾の1,000元券(約2,680円)ですが、右側のホログラム帯の上から思い切り凹版印刷の模様が乗っかってます。さすがにここまでガードが固いと、ホログラムを剥がそうという不逞の輩も思いとどまるのではないのでしょうか。円高もあいまって、一万円券が狙われる危険性もこれからますます高まると思います。偽札が蔓延する前に、適宜改刷をしていってもらいたいものです。(現行のE券もすでに6年前の「古い」技術でつくられているわけですから)


貨幣博物館カレンシア
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