「あの課長は飛ばされたらしい」

新社会人になって
初めて関わったプロジェクト

出張先で様々対応いただいた課長

金髪の大学生になる
息子さんがいるとか

仕出し弁当とタクシーの手配を
怠らなかった課長

予算に対して、
赤字を出したことが原因らしい。

「可哀想だよなぁ」
そう、僕の上司はつぶやく。

なんだか身なりが良くなった
出張先の営業

「アイツだ。原因は。」

プロジェクトは数十億単位

その前段階の試作でも億単位

その営業は売上げ欲しさに、
聞こえの良い返事をしていたらしい。

蓋を開けてみたら
技術者との連携が上手くいっていなく
超過の発生が続いた。

売上げ額だけで営業は昇進し、
赤字を出したと技術の課長は左遷された。

僕は理解出来なかった。

「会社に利益をもたらすのが、
営業の仕事じゃないの?」

数年後の新幹線車内

「リッツカールトンの上層階を
よく使っていて、、。」

そんな景気の良い話が聞こえる。

50歳くらいのスーツの男性
横には20代くらいのスーツの女性

次第に商品の
売れた売れないの話になった。

「あの商品の値引きって、
ここまでって言われていて。」

「あぁ、そんなの下げちゃえばいいんだよ。」

「でも、かなり今回は強めに注意されて。」

「下げて数台売れた方が売上げになるから。
確かに言われるだろうけどいいんだよ。」

女性から相談し、男性が答える。

なんだか分かってきた。

「儲け」や「利益」とは言わない。

「売上げ」と言う。


経済を少し学んでみて、

『日々の市場価格は生産者の行動によるより、
むしろ取引業者の行動によって決定される』

と、そうあった。

キーワードは
「予測と交渉」

それにより価格は変動し、
お金は巡って従業員の給与や
労働環境に影響を与える。

次はここを掘り下げた学びを
していきたい。