ご訪問ありがとうございます。
今年も行って来ました、東京国際キルトフェスティバル。
週日休めないし、週末も忙しいしと あきらめようかと思ったけど、
今年の特別企画が「大草原の小さな家」だというので、
そこだけでもと行くことにした。
以前、*tmm* のてしごとの原点に触れましたが(⇒☆
)
もう一つの原点となっているのが、「大草原の小さな家」だ。
テレビドラマや小説・・・かつては憧れであった世界だったけれど、
若かりし頃、キルトを始めたばかりの頃に見たキルト展の作品は、
とても印象的で、大きな影響を受けた。
そのキルト展は、時代を追って、展示されていて、
正に開拓時代のものは、材料が充分でないことをうかがい知る事ができるものだった。
夏物の生地や冬物の生地が混在していたり、明らかにここで、足りなくなったのだと分かる物もあった。
それでも、なんとかデザインを工夫されていうことも感じられた。
南北戦争時代の、娘たちが戦地に赴く父親のために作った作品では、
手が違うことが分かる縫い目。まだ慣れていない針目も見受けられた。
娘たちはどんな思いで縫っていたのだろう・・・
父親はどんな思いで、このキルトに包まって戦地で過ごしたのだろう・・・
作品の前でたたずんで見入ってしまったのを忘れられない。
限られたもので必要を満たす為の工夫。
一部が擦り切れた服もきれいな部分をまた使う。
助け合いの精神が築かれた時代でもある。
ある程度、定着がすすみ、安定した時代とともに、
デザインが強調される作品が出てきて、美しく丁寧な作品に
移り変わっていようになってきたのが作品を通して知ることができた。
大きなキルト展ではなかったが、多くを学んだ機会だった。
質素倹約、素朴な生き方から生まれた、生活の中のキルト。
そんなキルトを作っていきたいと思っていた。
そして、*tmm*作のファーストキルトは・・・それはそれはひどいもんだったよ。
作り方もよくわからず、縫い目も粗くてね。
それでも、子育ての中で、敷く・かける・くるむ と重宝したから、
キルトっていい!って思い、そこからもっと上手に、素敵なの作りたいと思った。
それこそ、原点かもと思う。
今年も、素晴らしい作品が沢山ならび、圧倒されるほどだった。
昔は、いつかこんなんを作ってみたいという目で見ていた頃もあったけとど、
そのうちに、自分が何を作りたいのかを見失ってしまった時がある。
ふと、我に返って「原点」に立ち返ると、作りたいものが見えてきて、
ひとつひとつのてしごとが また 楽しくなってきたのだ。
と、いうことで、
今年のキルトフェスティバルは ローラの作品を重視して、
素晴らしすぎる作品は、さらっと見学。
あとは、マーケットを物色。
でも、Lynette Andersonさんは今年は出店されていないようだったし、
目指していたお店で欲しかった物は
「今回はお持ちしてないんですよぉ。」とのことだったし、
昼頃には人出がいっぱいになったきたので、
早々に引き上げてきちゃった^^;
ローラが86歳で作った作品。
そんなおばあちゃんになれたら いいなぁ・・・
今は焦らずに、ゆる~と てしごとしていこう。