今日は学校の日。
昨日、うちの学校は、遠足だったんです。
神戸のとある山にハイキング。
と~ってもいいお天気だったから、さぞ楽しかったでしょうね~
私は担当日ではないし、母の代わりに、色々用事をしなきゃならなかったので、ハイキングは行かなかったんです。
今日は、ハイキングの話を色々聞いてから、授業に入ろう~っと思って、出席簿を何気なく開けたら・・・
ナンじゃこりゃ?!
欠席の/の印だらけ!!
12人のうち、参加したのは、3人だけ!
「ちょっと、どういうこと?!」
思わず、声に出して言ってしまいました。
「どうしたの?」仲のいい先生が、話しかけてくれました。
「見てくださいよ、これ!!!昨日、3人しか来てなかったんですよ!」
「そうそう、そのクラス、3人だけだったんです。集合写真の時、本当に寂しそうでしたよ。」と他の先生。
朝から・・・気分悪い・・・やっぱりこのクラスは、かわいくない!
「先生~、おはようございま~す!
」
教室に入ると、いつもの調子のいい明るい声。
「昨日は、楽しかったんだろう~ね。すっごくいい天気だったしね~。」
そういうと、何を言われるのかすぐに分かった
K君は、
「先生、ごめんなさい、でも、私は、本当に調子が悪かった。
最近ずっと、調子が悪い。」
確かに・・・K君は、木曜日も金曜日も休んでおりました。まあ、そういうことにしておきましょう。
「先生、私も、ずっと風邪をひいてます。」
ああ、そうね、Kちゃんも、金曜日、風邪で休むって言ってたよね。真面目だし、きっとそうなんでしょう。
「他の人は?何をしていたの?」
何となく、悪いことをした、という空気は流れている・・・
「先生、私はね、主人と、いい天気だって知ってたからね、大阪の新しくできたでしょう?週末は人が多いから、昨日、主人が行こうって言うから、行ったんです。」
まあ、Iさんは、受験に関係ないから・・・いっか・・・。それにしても、ご主人とデートだなんて!まだ、私なんか、大阪の大丸さえ、新しくなってから行ってないのに!羨ましい・・・
「まあ、いっか。」と思えるのは、ここまで!
「それで?他の人は?」
「先生、でもねえ、去年も行ったところ、同じでしょ?
本当につまらないよ。」
「でも、メンバーが違うでしょ?一緒に行く先生も違うし。」
「疲れるだけ。ほんとうに面白くない」
まるで子供。
「みんなは、つまらないから、行かなかったの?」
「・・・・・・・」
「つまらないっていうのが、理由だったら、校長先生に言えばいいよね?去年と同じところはつまらないから、場所を変えてください、って言えばいいんじゃないの?学生から出た意見だったら、変えてくれるかもしれないでしょ?」
「・・・・・・」
「つまらないからやらなくていい、っていうのは、幼稚園までだけど?」
「・・・・すみません・・・」
と、お子ちゃま過ぎる人たちを、反省させて、もういっか~、と思ったときに、
「先生、私は、学校に来て、勉強してました。」と、
自慢げにTちゃんが言った。
「あっそう。」
「出席ですよね?」
「は?!」
「雨だったら、学校で勉強する予定だったでしょ?」
「それで?」
「だから、出席でいいですよね。」
「私も学校でTちゃんと、勉強してました。」
ばっかじゃないの?!
本当にこの2人には呆れてしまいます・・・
「学校に来たのに、ハイキングに行かなかったの?」
「勉強のほうが、大切ですから。」
「それってさあ、この間の病院のおじいさんとかおばあさんと、同じじゃない?覚えてる?」
「ああ、ほんとだ。」
聴解の教材でそんな内容のものがありました。
「病院に行って、お医者さんに診てもらわないで、友達と話しにだけ待合室に行くおじいさんとかおばあさん。『今日は風邪引いたから、病院に行けないよ』、っていうおばあさんたち、覚えてるでしょ?」
「おばあさん=TちゃんJちゃん」と結びついたのだろう。他の学生たちがクスクス笑い出したから、ばつが悪かったのか、
「おばあさんじゃない!」と叫んだ。
「うん、でも、やってることは、同じだよね。」
「でも、勉強しましたから」
「うん、だから、よかったんでしょ?TちゃんとJちゃんは、それで、満足したんでしょ?」
「なんで、出席にならない?」
「あたりまえでしょ?そのおじいさんやおばあさんが、「先生、薬ください」って言っても、先生は、診てないんだから、どんな薬をあげたらいいか、分からないんだから、あげられないでしょ?
学校が「今日はこれをしましょう」って、決めたことをやって、はじめて出席になるんでしょ?昨日は、本を使っての授業じゃなくて、ハイキングにみんなで行って、みんなで話したりして、お互いのことをよく知って、仲良くしましょう、っていう授業だったんでしょ?
目的が無い授業なんて、ないんだからね。」
一応、他の先生にもご迷惑をお掛けしてしまったので、怒っておきましたが・・・
正直・・・どうでもいいんです。
ハイキングに行こうが行くまいが、どっちでも。
子供じゃないんですから、彼らの自由です。
ただ・・・全部記録として残ります。記録として残ると、内申書に関わります。。。後で困るの、彼らです。
「日本語の勉強も大切だけど、人間性ってもっと大切なのよ。『この学生は、学校行事に参加することが嫌いで、よく休んでました。』って、内申書に書かれたらどうする?みんなの人間性、中身に問題がある、と思われるよ。そんな学生、大学も大学院も、欲しくないよね。」
「え、先生がそんなこと、書きますか?」
「私じゃなくて、学校が書くからね。」
一応にビビッてる・・・
このクラス、本当にかわいげが全く無い。
テスト、試験、受験、大学の面接・・・
こういった言葉にはめっぽう弱い
その言葉と関係があることなら、興味を持ってやる。
なんて嫌な学生たち!
だから、私も、こういう言葉をふんだんに使い、逆手に取る作戦・・・
最近の口癖は、「これは、大学のテストの時にね・・・・」
もちろん、ウソは言ってませんが・・・
なんて、嫌な教師でしょう。。。今の自分が大嫌いです。
テストのための日本語なんて、教えたくありません。
日本語は、コミュニケーションツールです。対話です。何かを理解するための道具でなければならない、日本語を、日本を楽しむための授業がしたい。
それが、今はできていません・・・私の美学に反します・・・
「今年は、昨年以上に、Kitty先生のご苦労が絶えないみたいで・・・お気の毒だわ。」
「Kitty先生、最近、本当にお疲れみたい・・・」
「あのクラス、よく知ってるけど、かわいくないものねえ・・・ドライというか・・・」
色んな先生から、同情の声をいただいております・・・
また、今年も当たりくじを引いてしまったわけです。
まあ、文句を言っても仕方がないし、やるしかないので、頑張りますが・・・
ちょっと、精神的にかなり、参ってるし、凹んでおります・・・
弱ったKittyに義捐金愛の手を!
今日は、線を一杯引いた赤だらけの作文を返してやりました。
クラスの半分くらいは、素直になってまいりました。謙虚に受け止め、必死に食いついて、分かろうとしておりました。
(ま、留学生試験で、記述があるから、でしょうが・・・)