今日はちょっと趣向を変えて、
日本語教師養成講座風に・・・
今日、あまりに学生の間違いが多かったので、フィードバックをお願いします、と言われ、学生たちに教えたところ。
フィードバックというより・・・説明をすると、「先生、初めて聞きました。」と、言われたので、恐らくちゃんと、習わなかったのだろうと・・・
これ以上言うと、同僚の愚痴になるのでやめておきます![]()
さて、さて。
富士山が見えて、嬉しかった。
これは、言えますよね。この「富士山が見えて」の部分が「嬉しかった」の理由とか、原因になります。
でも、
富士山が見えて、写真を撮った。
これは、どうでしょう?不自然ですよね。
上と同じように、「写真を撮った」理由が、「富士山が見えた」で、「~て~」で言っても良さそうなのに、変ですよね。
富士山が見えたので、写真を撮った。
このほうが、自然ですよね。
「ので」も、理由や原因を表す言葉です。
どうして、「富士山が見えて、写真を撮った」はダメなんでしょう?
では、
寒くて、泳げなかった。
これはいいでしょ?だけど、
寒くて、泳がなかった。
これはどうですか?もしかしたら、間違いじゃない、という人もいると思いますが、
寒かったので、泳がなかった。
これとどっちが自然でしょうか?おそらく、「~ので」のほうが、自然ですよね。
私たちって、すごいんです!![]()
こんなに細かいところを、ちゃんと使い分けているのです。
それが、無意識に、間違えることなく、使い分けております。すごいですよね。
私たちがしている仕事、こういう、日本人が無意識に習得してしまった日本語を、もう一度、紐解いて、「これとこれは、何が違うのか」をしっかりと、理解することから始め、そして、それを、全く何も知らない人に、分かりやすく、教える仕事です。
楽しく授業をして、教えるのが上手でも、ちゃんとした知識がないと、教えたことにならないから、ダメなんです。
英会話を習っていたときに、「
なんで、こういう文法になるの?」と質問したら、「だって、そう言うから。」と言われた時は、ムカっとしました。![]()
ちゃんと説明できもしないのに、先生をしているなんて!と腹を立てたものです。
今日、仕事帰り、あまりに疲れたので、帰宅する前に、一人で、Sバックスで、教科書を広げながら、
コーヒーを飲んでいたんです。
そしたら、
大学生の女の子が、「日本語教師さんですか?」と声を掛けてこられたので、ちょっとお話をしたんです。
彼女、就職活動中。この不景気で、全く仕事が見つからない。そして、何をしようか、こんなにもないなら、大好きなことをしよう、と思ったそうです。
イタリアのサッカーが大好きな彼女。私の知らない、サッカー選手の名前を言ってくれましたが・・・。(私のイタリア選手は、デルピエーロで、止まっております
。)
そこで、イタリアへ行き、毎日、サッカーを見る生活が送りたい、さらに、イタリア人のイケメンをゲットできれば、こんなに幸せなことはない。でも、仕事は、どうしよう?と思ったときに、「あ、日本語教えよう!」と思ったようです。
「日本語を教える勉強とかしてるんですか?」
「え?日本語を教える勉強とかっているんですか?前、付き合ってたアメリカ人に、教えてましたけど。」
「一応資格がいるんだよ。」
「へ~。どうやったら取れるんですか?」
「学校に通うとか、テストを受けて、合格するとか。」
「あ、そうなんですね。教員免許ですよね。」
「いや、また全然違うものなんだけど。」
「でも、日本語だから、すぐにできるんですよね?」
「まあ、私が取れたくらいだから、ねえ。」
そうは言ってみましたが、何も分かっていないようです。。。
これに関しては、それ以上言うのは、やめました![]()
「じゃあ、イタリア人とかも、たくさんいるんですか?」
「いや、ほとんど中国か韓国の学生だよ。」
「え~!そうなんですか。私、中国人に教えるの嫌だな~。」
ムカつきました。。。本当にこういう人には、日本語教師になってほしくないです
私が養成講座の講師をしているときにも、こういう人、たくさんおりました。
実習とかで、実際に外国人の人を教える期間があるのですが、
「え~!私、欧米系の人がいいです。」と平気で言う人。
そして、アジアの学生さんに実際に教えて、クレームがくると、
「あ、私、アジアの人とは、合わないんですよね。欧米系の人となら、合うと思うんですけど。」
って、勝手な事を、恥ずかしげもなく言う人。
とりあえず、「日本人なら日本語が簡単に教えられる」と思っている人は、その考え、まずは無くしてほしいです。そして、国や人種で、偏見を持つ人、絶対にならないで欲しい、と思います
就職活動大変だと思います。自分のしたいこと、好きなことをしようと、振り返ってみるのは大変いいことだと思います。だけど、もうちょっと、下調べ、してくださいね。
ああ、最初に言った理由、原因を表す、「~て、~」
「Aて、B」の、「A」の部分が理由になるためには、その後の、「B」の部分が、
「無意思」じゃないと、だめなんですよ。だから、「写真を撮る」とか、「泳がない」というような、意思が含まれている言葉が来ると、不自然なんです。
だから、「嬉しい」「悲しい」「残念」「びっくりした」などの、感情を表す言葉と、一緒に使われやすいんです。
手紙を読んで、びっくりした。
合格できなくて、残念だった。
など。
感情は、自然に発生してくるものなので、意思は含まれていません。
そして、「寒くて泳げない」の「泳げない」は可能を表すだけですから、意思は含まれません。
「泳げるけど、泳がない」、で分かるように、「泳がない」は意思があります。
意思があるときは、「ので」「から」のような言葉を使わないと、ダメなんです。
学生達も、分かればちゃんと、使えるようになっておりました![]()

日本語教えるのって、結構、奥が深いんですよ・・・
この仕事、まだまだ認知度が低すぎますね。職業的地位も低いわけです・・・![]()
無意識で使い分けてること、本当にた~くさん、あるんですよ♪おもしろいので?!またご紹介します。