相振り四間飛車 | ノーマル四間飛車32銀型のブログ

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四間飛車一本の筆者が四間飛車にまつわる定跡・研究をアップします。

私は相振り飛車では基本的に向かい飛車を志向しているが、後手番のときは向かい飛車に組ませてもらえないことがある。

 

初形から▲76歩▽34歩▲75歩▽44歩▲78飛▽42銀▲96歩▽43銀▲74歩▽同歩▲同飛▽33角▲97角↓

 上図以下▽45歩は▲77桂でも▲53角成▽73歩▲同飛成▽同桂▲43馬でも先手優勢。

 

 よって上図以下、後手が振り飛車にしようと思えば▽52飛くらいだが、三間飛車に対して中飛車に限定されるのでは後手が不満だ。

 

 実戦では▲96歩と指してくる相手はほぼいないが、▲96歩は普通に有力な手なので後手番を持ったとき、大会などで相手が上の手順で中飛車に誘導してこないとは限らない。 よって私は日ごろから後手番では角道を止める向かい飛車は指さない。

 

 

 先手三間が相手の時は▽54歩という手もある。

上図以下▲66歩は▽42銀▲78飛▽53銀から後手は四間・三間・向飛車を目指す感じになる。 これは互角。

 

しかし、問題は上図以下▲78飛▽88角成▲同銀▽45角▲85角▽84歩▲63角成▽52金▲64馬▽62飛▲46馬▽67角成▲68歩▽66馬↓

となったときである。 形勢は互角だが、後手の私としては相振り飛車のつもりが対抗系で居飛車を持っている点が不満に感じる。 しかも時間が短い対局だと陣形が低く安定している先手が勝ちやすい。

 

 よって▽54歩は私の中では印象が悪く、結果的に後手番を持った時は四間飛車を採用することにしている。 これは特に有力な作戦というわけではないが激しい変化を避けることができる。

 

 相振りでの後手四間飛車の一例を示す。

棋譜再生(別window)

 

  • ▽82銀は金無双を目指した手。▽62玉などを優先すると▲74歩▽82銀▲73歩成▽同銀▲74歩▽64銀などの展開となる。この展開を望まないなら▽82銀しかない。 一般的には壁銀で良くないとされる手だが、一方的に囲いの左辺から攻められる順さえ気を付ければ金無双は非常に手厚い形だ。
  • 23歩の形で▽43銀と指すと先手が▲26飛▽32銀▲86飛と手得する変化が生じる。 先に▽24歩と突いておけば▽43銀▲26飛には▽33角で問題ない。 
  • 私は▽62金より▽52金を優先している。
  • ▽54銀は角交換するか▽44角と上がるまで指さない。 ▲97角~▲74歩▽同歩▲同飛▽73歩▲54飛▽同歩▲42角成(65桂)などの攻め筋を消すためだ。
  • もともと向かい飛車志向だったものを妥協して四間飛車を指しているため▲22角成▽同飛の展開は満足。
  • ▽42飛~▽44角~▽22飛となれば向かい飛車の▽33角~▽22飛~▽44角と手損が変わらない。よって相振り四間を指すときは▽33角は絶対に指さない。(※33角32銀の形で▽45歩から4筋歩交換したのち向かい飛車に振りなおす構想はある。) 
  • 22飛44角の形まで同手数で持っていけるのであれば序盤に  4筋歩交換を狙う含みがある分だけ四間飛車の方が向かい飛車より良いのではないかと思う。それについては        「次回の相振り四間の記事」で書く。