夫が亡くなって、私は“忌引き休暇”というものを利用しなかった・・・いやそもそも無かったというのが正解。


『灯と羽さん・・ご主人が亡くなられて取った休みですが、普通休暇として取って下さい。』


私の会社では日曜日以外は年間休日を超えないように休む形。


今は働き方改革で年間休日が増えてきたけれど、普通休暇で取ったら後々年度末が苦しくなる計算。


有給休暇はあるようで査定に響くから誰も取っていないと言われたから、その時はそうするしかなかった。



“どの手続きが優先なんだろう。”



そんな事思いながら、死を悲しむ余裕もなくひたすら駆けずり回る。


リミットは一週間。それが私に与えられた夫の事で動ける時間だった。


悲しんでいる余裕?どうだろうあっただろうか・・・。


ふと、“辞める訳にはいかない”って思ったのは確か。



記憶は飛び飛びだけど、そういう事は覚えてる。



今年度から“有給休暇 義務化”が始まった。個人的には私のように中小企業で働く人にとってはありがたいって思う。だってあの時は取りたくても取れなかったから・・・。制度としてあるけども有給休暇として取れない人も多いんじゃないかな?


悲しむ余裕が無かったというより、動かない頭でやらなくちゃいけない事を一つずつこなしてた。



協力者?



結婚して移り住んだ土地だから、はじめの内は親族と夫関係の人しか知らせてなかったから、結局一人でこなさなくちゃいけない部分も多かった。



『困った事があったら言ってね。』


その言葉もその人にとってどの程度なのか、悩む言葉だと思う。


頼ったら、


『ごめんよく分からない。』


『知り合いに聞いてみるね。』


が結構多かったな。待ち望んでも忘れてる事も多かったし。






労働基準法には慶弔休暇を定める義務はない


夫を亡くした時に知った事。