大阪の病院まで診察に行ってきました。
今回もおかあちゃんと2人連れです。
翌日に娘の大学受験が控えているのでとんぼ返り・・・
奈良のセント君に会いたかったのですが、娘に言ったらグレてしまいそうなのでぐっと我慢しての日帰りです。
大阪では肉腫仲間がお昼に誘ってくださり、診察より楽しみに
それぞれ皆さん色々な状況を抱えられているにもかかわらず、
わざわざ会いに来てくれました。
同じ悩みを持つもの同士、会った瞬間から旧知の友状態になってしまうのは驚きです
不思議なもので心の扉が瞬時にフルオープン
普段仲の良い友人にも病のこと色々と打ち明けて話してはいたつもりでも、
どこか心の本音ではなかったのかなぁ?
うまく表現できませんが、もっと心の奥の部分で話が出来るというのか、
相手が言ってること、感じていることが分るというのか、
とにかく一瞬で氷が溶けていくような・・・
とっても暖かい気持ちになれました。
本当に楽しくあっと言う間の3時間、最後は皆さん病院の喫茶室まで来てくださり、
傍から見たら誰かのお見舞いに来たうるさい集団にしか映らないくらい元気に会話できました。
皆さんに本当に感謝です
沢山の元気をありがとうございました。
その後T先生、Y先生とお会いし自分の解析結果をご説明いただきました。
今回は再発腫瘍の解析でしたので、少しドキドキモード・・・
術後の病理検査の結果、摘出腫瘍の断面も陽性反応があり、今後再度の再発リスクも高い病気ですから
腫瘍の性質が非常に重要になるからです。
T先生のご説明は
基本的には初発の細胞と変わらないとの事。(ホッ)
これは再発細胞としては良い結果で、悪い変異は起こしていないそうです。
さらに、CD34(血管内皮および内皮前駆細胞マーカー)の勢力が服用しているサリドマイドの影響か、減少しており血管新生の阻害がある程度出来ているとの事です。
また、P53がん抑制遺伝子の変異も無く、化学療法を行った際の効果が出やすいとの事で、先の一手が増えた事で先生も良い結果ですと仰ってくださいました。
この先生の一言って心の氷を溶かす力を持ってますよね。
しかし、そうは言っても大変な敵であることには変わりは無いので、来月にでもPETを撮って今後の治療方針を再度検討する事になりました。
それからT先生が研究されている、肉腫をターゲットにした”標的遺伝子療法”が、
今年度に薬を増産し来年度に治験に入るとのお話し
治験の状態はまだ分かりませんが、政権交代後東大のグループが脳に対するワクチン療法の認可を取れそうとの事で、それに付随した治療法である標的遺伝子療法は認可され易くなったのではないかと仰ってました。
「いま頑張れば状況はどんどん良い方向に動いている」
本当に勇気と希望を頂いてきました。
こんな病になってしまった自分を何度も憾み不条理を嘆いてきましたが、
最近になって、今生きている時間、この時、この瞬間をこんなに見つめることが出来るようになった事、
命の大切さ、はかなさ、尊さを見つめ直せたこと、
これはこれで良かったのかと思える様になって来ました。
今回出迎えてくれた肉腫仲間から励まされ掛けられた一言、
「今、元気にいる時をこの瞬間を大事にしたいと思う」
まさに
『ETERNAL MOMENT』 一瞬にあって、永遠の意味を持つ今
押し潰されそうになる不安や迷い、これは過去の思いや未来を考えるからであって、今、この時、この瞬間を丁寧に生きる。
仲間に出会えた事に感謝し、回復への旅を一歩ずつ歩んで行こうと思っています。