※このお話しはアンケートを元に、私なりの脚色を入れた「ちょっと…いやかなり…妄想系」に走ってます。ご了承の上、ご覧下さいませm(_ _)m※
……プルル……
……プルル……
……プルル……
……………………………
何度コールしただろう。
『もしもし・・・』
やっと彼の電話が繋がった。
「あ、私。今どこにいるの?」
『ちょっと後輩の家。どうした?何かあった?』
(何か無いとかけちゃいけなかったの?)
私はとまどいながら、でもハッキリと「どうしても…話したい事があるんだけど。」と伝えた。
『今日じゃないとマズイ?』彼は少し慌てた様子だった。
更にハッキリした口調で「うん、今日。」とだけ告げた。
『分かった。じゃあ今から行くよ』そう言って、電話は切れた。
外では雪が降り続いている。そのせいか、音が吸収され辺りがシーンとしている気がした。
彼はどんな顔をしてやって来るんだろう?
~後輩の家~
嘘つき!
私、知ってるんだよ。私以外の誰か別の女が居るってことを…
気づいたのは一ヶ月前。
携帯が開きっぱなしになっていて、彼はシャワーを浴びていた。
私は好奇心から、イケナイとは思いつつ彼の携帯を覗いてしまった。
友達や後輩のメールの中に、一通だけ違和感を感じるメールがあった。
【ムリしないでね。私はアナタに逢えるだけで嬉しいから。】
~送信者 M~
消し忘れたであろうメールを、何度も何度も読み直した。
(M…?
Mって誰だろう・・・)
でも確実に文面から女だと分かった。
そして昨夜、また携帯を覗いてしまった私は…
息が詰まる思いをした。
【この間はありがとうね、忙しいのに来てくれて。明日は寒くなるみたいだから、鍋の用意して待ってます♪真樹子より】
…………真樹子……………
頭が真っ白になった。
私の知っている“真樹子”だとすると、親友の真樹子しか居ない。
まさか!?
冗談でしょ?
親友だよ?
そして今日、会社で真樹子に「この後、飲みに行かない?」と、試すように誘ってみた。
『ごめんっ!!今日はちょっと用事があって。本当にごめん。』と断られた。
「真樹子~、まさか彼氏出来た?デートでしょ。何か浮かれてるもんね」
突っ込んだ会話に持ち込むと、真樹子は複雑そうな顔で『違うってば。』と言った。
こんな時の女の感は、よく当たる。
(やっぱり真樹子だ…)
今、私は親友である真樹子が、私の彼の浮気相手だと疑っている…
確実な証拠も無いのに。
真樹子を疑う自分に嫌気がさしながらも、やはり直感で真樹子しかいない!と決めつけていた。
そして夜、一人で部屋に居たら…
雪が降ってきて…
思わず彼に電話してしまった。
真樹子の家に行く事も考えた。
でも…
でも出来なかった。
もし彼が真樹子の部屋に居たら、私は気が狂うかもしれない。
彼が来たら、一体何を話したいんだろうか。
自分の事なのに、想像がつかなかった。
ただ“彼と真樹子が一緒にいるかもしれない”のが許せなかった。
まだ雪は降り続け、舗道を真っ白に纏う雪景色へと変えていった。
喉がカラカラに乾いていたので、冷蔵庫へ飲み物を取りに向かおうとした瞬間の事だった。
ピンポーン…
インターフォンが鳴った。
震える手を抑えながら、インターフォンの受話器を取った。