藪さんは子供神輿が好きだ。何故なら神輿を担ぐ意味を知らずに、夏休みのラジオ体操と同じでお菓子を貰うために純粋に担いでいるからだ。
もちろん大人だって神輿とは何なのかをほとんど知らずに担いでいる。多くは神輿を担ぐのは威勢のよさを見せるためだなんてとんでもない誤解をしている。肩にできた神輿ダコを自慢しているえなかもんもいる。
神輿とは神様の乗り物なんです。ですからほとんどの町会では、神輿を担ぎ出す前に神主を呼んで神輿に神様の魂を入れる御霊(みたま)入れの儀式をします。神輿は神様の乗り物なのに担ぎ棒の上に人間が乗ったりしている。お前は神様なのか? しかも神様の御霊が入った神輿本体に、フンドシのケツを向けたりしている。
神田祭と云ったら江戸の伝統的な祭りなんだと思います。でも今年の神田祭をインターネットテレビで見る限り、旧神田市場の神輿の担ぎ棒の上に三人が乗っていた。あれはダメでしょう。
時代劇ドラマの暴れん坊将軍のエンディング映像では、貧乏旗本の三男坊と称する新さんが神輿の担ぎ棒の上に乗っている。あれはダメだろとテレ朝に電話しようと思った藪さんは考えた。
鳶のめ組の居候と云う設定の徳田新之助は八代将軍吉宗なんですね。江戸の祭りってのはそもそも、江戸を新興都市として発展させるべく無税にした事に対する将軍家への感謝の気持ちから、大手門前で神輿を担いで将軍様を喜ばせるって事から始まったとされています。だから本当は将軍様の新さんだけは神輿の担ぎ棒の上に乗ってもいいんだろうと思います。
撮影データ・・・平成29(2017)年5月27日(土)お昼 湯島天神
