湯島天神の鳳輦

湯島天神の本宮(本社神輿)

湯島天神の鳳輦(手前)と本宮

 神輿をご存じない日本人はいないと思います。では鳳輦(ほうれん)は?

 鳳輦は、神輿と同じような形をしているのですが、車輪が付いた山車のようなものです。

 神輿と鳳輦の違いは? 神輿は神社の社殿を模した形で、神霊(みたま)入れと云うご祭神を本殿から移す儀式を行ったものです。つまり神様が鎮座しているものです。

 一方鳳輦とは、時の天皇が行幸する時の乗り物です。神輿は担ぎますが鳳輦は担ぎません。神輿は神様の神霊が乗っていると云う設定ですので、氏子が担ぐ事で多少振動しても、神様は文句を云う事はありません。

 でも鳳輦は天皇の乗り物ですので、担いだりせずに台車に乗せて静かに移動すると云う事なんです。

 本社神輿はほとんどの神社が持っていると思いますが、鳳輦は湯島天神のように由緒ある神社しか持ってません。徳川将軍家に庇護された根津神社でさえ、六代将軍 家宣(いえのぶ)が寄進した三基の本社神輿はありますが、鳳輦はありません。

 私が実際に見た事があるローカルの神社の鳳輦は、湯島天神と神田明神のみです。鳳輦は神幸祭の時にしか出てきません。