デザインのオハナシ★Vol.2★王道を知る | cuool*DollBoutique

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デザインオフィスとショップ運営をするフジヒラの趣味、お人形服作りや日々の徒然ブログ。

「王道を知る」というのは「基本を知る」と似てるんですが、少し違います。

デザイン要素のすべてには、「王道」が必ずあるということ。
これを知った上で使うか使わないかは大きな違いなのです。


たとえば形。

「黄金比率」と呼ばれるモノがあります。

サイズはなんでも構いません。
2辺が55:88の四角を描いてみてください。
(※実際の正確な比率は、1:1.618 になります。)
てっとり早く5.5cmと8.8cmの四角でもいいでしょう。
そこへ5.5cmの正方形を角が合うように綺麗に重ねてください。
さらに一辺がその半分のサイズをずらして配置…と延々やっていくと下のような図が出来上がります。



これは、もっとも安定した美しい比率と言われていて、パルテノン神殿やピラミッドといった歴史的建造物や美術品に多く使用されています。
自然の中には、巻貝や葉の並び方などなど天然でこの比率を持つモノもあります。

たとえばレイアウトなどで、この黄金比率を取り入れて行うと、安定した見やすいモノを作る事もできます。


たとえば色。

「黄金配色」と呼ばれるモノがあります。

これも比率と同じく、人々が心地よく見られる色の組合わせ。
2配色(コンビ)・3配色(トリコロール)とあります。

たとえば、コンビでイメージしやすいところで「茶色×水色」とか「マスタード×紺」とか「グレー×ピンク」などなど…と、挙げればきりがないほど、コンビは割と多くの黄金配色が存在します。

トリコロールで一番の有名どころは「赤・白・黒」

この「赤・白・黒」に限っては、デザイン業界ではこの配色を使えば絶対に外さない、かっこ悪いものが作れない、とまで言われる王道です。
王道すぎて、プロのデザイナーはこの配色を避ける事が多かったり…あえて使ったり、使い方にとても慎重になる配色でもあります。

電化製品・ファッション・インテリア…この色を用いたもので、かっこ悪いモノは本当に見たことがありません。


たとえば、シルエット。

これはお洋服の場合で、アルファベットでよく表記されます。

I型・Y型・T型・O型・逆Y型などなど…

上下のコーディネートのおおまかな形をアルファベットの形にあてはめて表現しています。
この形を意識して上下をコーディネートすると、バランスの良い組み合わせができるというものです。

これらはほんの一例に過ぎませんが…

すべてにおいて王道がある。


これらを踏まえた上で、王道からいかに外すか、王道をいかに取り入れるかで、デザインのバランス感覚や出来上がりが、ぐんっとレベルアップします。


これらを本で学ぶ…というのも良いですが、実践して脳に叩き込むのが大事です。

たとえば…

雑誌などの写真、ギャラリーや美術館で、ただ美しいモノを見て、気になるディテールだけをインプット…

というのではなく、

カテゴライズ(分類)していくのです。

これはどういいった事を意識して作られたモノなのか。

どういう王道を取り入れ、または使わずに作られたモノなのか。

この色の組み合わせは???

生活の中でも、見るものすべてに意味がある事に気づきます。


あらゆる視点でモノを見ることは最初は大変なように感じます。
実際大変でしょう。
本気でやれば時間もたくさんとられます。

しかし、続けるうちにそれが自然にできるようになります。

デザインするうえで「王道を知る」こと、

そこにこめられたヒントや秘密に「気づける目」というのはとても重要なのです。