皆さんは疑問に思いませんか? | cuool*DollBoutique

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デザインオフィスとショップ運営をするフジヒラの趣味、お人形服作りや日々の徒然ブログ。

■■■初めに■■■
人によっては、怖いと感じるかもしれない放射線のお話です。と~っても長いお話です!
でも、知ることで、自分が今後どうすべきか、愛する人をどう守るべきか決断を下すのに役立つ内容です。
知って、知識として活用、今後どう自分達が行動すべきかを、誰かに教えてもらうのではなく、自分自身の頭で考えるため内容です。

一言で言うと・・・絶対に知っていた方が、得!!!

ただし、読む・読まないは、もちろん自由ですよ★

* * *

「○○マイクロシーベルトだから大丈夫なレベルです。」

・・・とか、放射線について、最近はTVで良く聞くセリフ目

私、原発の1回目の爆発初日からずっと疑問だったんです。
訳分からない「値」に「数字」を付けられて、自分の知らない平均値と比べられて、大丈夫って言われても、私は全然「大丈夫」って思えない。

放射線について、本当に正しい知識を持っていますか?



もちろん・・・私自身も勉強中です。
それを踏まえた上で読んでください。

最後まで読んで理解すると、世の中で言われてる事、ネットでの適当な情報に気づけるようになりますキラキラ

安易な「大丈夫」に騙されなくなりますキラキラ

なるべく簡単に書いてみました。
斜め読みすると多分、訳分からなくなりますのでご注意★

まずは一番本題の本題の前に、放射線の基礎のお話から始めます電気

長いけど自分のためのお勉強気分で、飛ばさずしっかり読んでみてください☆
最初は「?」と思っても、とにかくじっくり読んでみてください☆

後半のお話は電卓もあると便利かも?!


■■■放射能と放射線■■■

この2つの言葉は、TVでも混同されがちですが、別の物です。
ニュースキャスターでさえ、本当は「放射線の話」なのに、「放射能」って言っちゃってたりします。

【放射能】ベクレル
放射線を出す能力のこと。
この物質はこんだけ放射線を出す力がありますよ~というのを言い表すもの。

【放射線】シーベルト
放射されたもの。浴びるといけないもの。コレを浴びると被曝する。
※被爆するし・ない、した時の度合いは個人差があります。


■■■シーベルト■■■

ちょっと重さ(mg・g・kg)の単位の増え方と似てます目
良く使ってる単位に似てるって思うとちょっと、難しいって思う意識飛びません?にひひ

【シーベルト=放射線の強さの単位】

1シーベルト(Sv)=1000ミリシーベルト(mSv)

1ミリシーベルト(mSv)=1000マイクロシーベルト(μSv)



つまり・・・

シーベルト > ミリシーベルト > マイクロシーベルト
 
1シーベルト = 1,000ミリシーベルト = 1,000,000マイクロシーベルト



■■■放射線吸収量の比較の基準は4種類■■■

走る時の速さを比べるにしても、仕事の出来高を比べるにしても、時間・長さに対してこれだけです・・・っていう基準が分からないと比べようがないですよね?
放射線量にもちゃんと比べるための基準があります電気

年間(年間どれくらい浴びたか?で考える・比較する) 

1時間(1時間でどれくらい浴びたか?で考える・比較する) 

瞬時(瞬間でどれくらい浴びたか?で考える・比較する) 

総量(時間に関係なく、吸収したトータルの量で考える・比較する)
※この総量の考え方は花粉症と同じ。一定値(許容値)に達すると・・・という考え方。




■■■量がどれほどかイメージしづらいので例えば・・・■■■


これ、数字いっぱいでアレな感じですが、まずはこんぐらいでこうなんだ。。。程度に思ってください。
ここから下、単位を時々記号で書いてますが、がんばって読んでみてください。

●自然界の放射性物質から自然に浴びてる放射線の量=2.4mSv(ミリシーベルト)/年

●法律で定められた限界(上の自然放射線を除く)量=1mSv/年

※自然界と法律で定められたのを足すと、3.4ミリシーベルトになるから、これが本当の1年の許容量ってことかな。


●胃のX集団検診=600μSv(=0.6mSv)/回(1回って事は「瞬時」の事ですね)

●白血病になる量=400mSv/総量(花粉症と同じ。)

●50%の致死量=4Sv(シーベルト)/総量

TVなどでいつも言われるシーベルトの話は1時間に対しての数字です。
 1か月でも年間でもありません。もちろん総量でもありません。




■■■上の例を踏まえた上で、実際に当てはめてみる■■■

TVで告知されている数字は1時間単位なので・・・
「今●●マイクロシーベルトです。」と言われても、それは1時間以内の話。

1日の放射線量を計算する時は、それに24(時間)をかける。

ただし、大気中の放射線量は常に変わるので、1回だけの測定数値を元に計算すると、おおよその目安にしかなりませんけどね。


じゃあ、いよいよ、現実の状況を使って計算してみます。


3/16にテレビで福島原発から20K地点の数値は、最高330マイクロシーベルトと言われました。
>>>参考ニュース

330マイクロシーベルトっていうと、先に書いた物で言うと、1回のレントゲンのおおよそ半分。

でも、これはもちろん1時間だけそれを受けた場合の数字

もし万が一、同じ数字を24時間保ったと仮定して、×24で、1日そこにいると7,920マイクロシーベルトの放射線量が大気中にある事に。

7,920マイクロシーベルトっていうと、単位が変わっておおよそ8ミリシーベルト。

これは、

【自然界から受ける放射線量2.4mSv+法律で定められた上限1mSv】=「年間許容量3.4mSv」

・・・の、おおよそ1.7倍です。

1日いただけで、年間許容量を軽く超えてしまう数値・・・

まあ、これはあくまで、同数値を保った場合の話です。
屋内に引き籠っていれば、数値も多少変わるので・・・本当に目安。

気になる方は自分の住まいの数値で計算して見てください。
>>> 全国放射線量リスト
(グラフからおおよその「マイクロシーベルト/時間」が分かります。
このグラフは1マイクロシーベルトが上限のグラフようです。)

ただし!!

自然界から自然に受けてる放射線というのが存在し、放射線がまったくゼロの地域はないので、ちょっとあるくらいでは恐怖を感じないでください。

放射線がまったくゼロの場所なんてのは、自然がある限り地球上に存在しないので・・・。
つまり自然に受ける程度の放射線に関して言えば、本当に害はないのです。

問題はそれ以外で、どれくらい受けるか。

これまでにどれだけ受けたかの総量。

普通に暮らして、レントゲンを年1~2回とか受けるくらいでは心配しなくて大丈夫。



■■■冒頭に戻ります■■■

「○○マイクロシーベルトだから大丈夫なレベルです」

テレビのこのセリフは、1時間だけの数値で「一生大丈夫」かのように言っています
実際はちゃんと、じゃあ24時間そのままだったらどうなるの?
1か月だったら?
それを全部計算してみる必要があります。

一番目安にしやすいのは、私も先ほどから多用してる【自然界から受ける放射線量2.4mSv+法律で定められた上限1mSv】の「年間許容量3.4mSv」。
何日間・何カ月間そこに居ると、1年分の目安に達してしまうのか・・・と考えると、ヤバイのか大丈夫なのかが分かりやすい、想像しやすい。

もちろん先にも書いた通り、目安にしかなりませんが・・・

もし、計算して、数値が高いエリアで、それが長期続くと予想出来る場合。

今すぐにでも、どんな手段を使おうとも、一刻も早く避難する・させる理由になります。



■■■終わりに・・・■■■

以上の事を分かっていると・・・

TVや他メディアのまやかしの言葉が見破れます。

「レントゲンの半分だから大丈夫!」→本当は1時間いただけならの話でしょ?!

とか

「温泉は自然界の●十倍も放射線量があるんだから大丈夫!」
→いくら自然界の●十倍でも温泉の放射線量なんて、原発被害の数値と比べ物にならないくらい低いし。

などなど・・・自分で本当に大丈夫かどうか判断出来る!

今、自分や愛する人を取り巻く状況を自分で判断出来たら、さまざまな行動の決断がしやすい。
決断の早い・遅いが、生死を分ける場合もあるので・・・

皆さんが今後、自分や自分の愛する人の置かれている状況を、自分で判断できる材料になればと思い書きました。

「自分の身は自分で守る・自分で判断出来る」これは大事な事だと思ってます。

今回のような大きな事が起こった時・・・

不安をぬぐうためとは言え、なんでもかんでも「大丈夫」は危ない。

「大丈夫!皆で頑張ろう!」と一緒に前向き・ポジティブに頑張る部分と、過小評価しないでシビアに慎重に受け止めて注意する部分・・・この両方が必要だと私は思ってます。

働ける人は働いて経済を皆で支えよう!の考えは前者。

原発や放射線の事は、私の中では後者。

一人ひとりが、危機管理能力を高めていけると良いなぁと思います☆


終わりヒヨコ