成田まで見送りに来てくれた友人達と別れ、出国ゲートを涙でくぐると、今では何も感じなくなってしまったその空間は、当時の私にとっては夢と希望が詰まった空間でした。
ついさっきまで、涙を流していた事を忘れるくらい、これから始まる新たな人生に胸が膨らんだことを今でもはっきりと覚えています。
その時に向かった先は、シアトル。
英語がほぼ話せない状態で、今更ながらよく単身で乗り込んだなあと我ながら感心してしまう。
SEATACに着き、留学エージェントに教えてもらった通り無事入国審査を済ませ、新品のスーツケースを片手に、到着ターミナル行きのモノレールへ向かって歩いていくと、荷物を乗客から受け取ってベルトコンベアーに乗せているおじさん2人がいました。
楽しそうに仕事をするおじさんに、荷物を渡そうとすると、
" Hey, how's it going? "
へ




当時の私の英語力では、how しか聞き取れませんでした笑
留学エージェントから、「不法滞在をしないという事を証明するのが一番重要。滞在期間を聞かれたらちゃんと答えられるようにしてくださいね。」と何度も言われていた。
はて、howと言っていたから、ここでも滞在期間を聞かれているのか

フォ、フォーマンス

おっちゃん固まっちゃいましたよね。
「もういいよ、行っていいよ。」と軽くあしらわれたのは言う間でもありません
。結局、4ヶ月の予定が1年を超える留学に。
私の物の見方や考え方が大きく変わった出来事です。
あれから10年。
いつかまたアメリカに戻りたいなと思ってはいましたが、まさか同じ地を、今度は夫となった人と共に踏む事になるとは思っても見ませんでした。
人生って不思議。
10年前には得られなかった家族の支えと、私を想って渡米直前の連絡にも関わらず時間を作ってくれたり、私の連絡不足で残念ながら会えなかったにも関わらず嬉しい言葉をかけてくれた大切な友人達に見守られながら、最愛の旦那さまと共に新たな人生をシアトルという私にとって人生で最も重要な場所から始められることに感謝します。
私にとって大切な人々の気持ちが、これから起こるであろう楽しいこと、辛い事、全てを乗り越える糧になります。
みんなに大感謝。ありがとう。大好きよ
