【第4章:鉄板と真摯に対峙するレオ】
‥‥それから、後輩たちは代表の話を聴いていた。
代表は皆に
「うちのスーパースターたちに
コプチャンしか奢らないって手はないだろう。」
「今も最高だけど、
今年はもっと最高になろうな。」
など、やたらと持ち上げる話をして、
かわいい後輩連中はそのたび
「おー」「おー」と喜びの声を上げていた。

しかし、俺たち2人は
そんな話など聴いていなかった。
代表があれこれ話している間
ただひたすら食べることのみ、
そして鉄板をかき混ぜることのみに集中した。

コプチャンをキムチチゲに付けて食べ

キムチチャーハンを食べ

またコプチャンを食べた。

ジャガイモを食べようとしたら、同い年に
『まだ焼けてないからやめとけ』と止められたので

箸を引っ込めた…

水を飲み

どうやら代表が締めの言葉を言い出したので
時間を潰すしかない同い年に
冗談めかして他のものを食べる同い年を、一瞬見つめ