善良な悪魔イソンジェ | しんぐるぽんぐる

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心の琴線に触れたこと、面白いな~と思ったことについて
書いていこうと思います。



【密会】










20歳の青年
イソンジェに惚れられてしまった
人妻へウォン。


思ってもみないことに
最初はただただ戸惑うばかり
だったのに


キスされてからはもう
崩れ落ちるように
彼に溺れていき


不倫の深みにどっぷりと
はまってしまいました。


へウォンと近い年齢の私は
イソンジェとヘウォンの
ラブラブシーンを見ながら

そりゃやっぱり
羨ましいよなあと思う反面

なんだか怖いと思っています。





イソンジェの汚いアパートで
キスされて








その後彼に手を取られ
暗い奥の部屋へと入っていくへウォン…







何かにつれイソンジェは
へウォンを暗いところに連れ込みます






これらのシーンは

「イソンジェがへウォンを
闇の中に引きずり込んでいく」
もしくは
「イソンジェがヘウォンを
別の世界に導いていく」ことを
象徴しているのではないでしょうか?

(↑考えすぎだろ)









へウォンからの
「私たちの関係は誰にも秘密よ」
みたいな長文メールを読んで







なんだか泣いてしまう
イソンジェ…






イソンジェは善良な若者です。





だけどこんなかわいい彼が
40歳の女の
家庭と、彼女が築き上げてきた
キャリアと信用を台無しにしようと
しているのです。



嫌なことがいろいろあっても
何とか上手くやってきて
多分、それなりに幸せだった彼女は

イソンジェに傾倒すればするほど


我慢と妥協で成り立つ
自分の生き方にも

悪い人間ではないけれども
退屈で俗物で
自分に対し偉そうな夫のことも

つまり自分の生活の全てが
嫌になってしまっているようです。
(あるいは、
もともと嫌であったことを自覚した。)



↑へウォンの旦那さんは
そんなに悪い人じゃありません。







自分の周囲は
邪悪で、裏表ばかりで、
嘘つきな俗人ばかり。

そんな俗人に軽んじらる日常を
諦めたように惰性で生きていたら

突然目の前に現れた
善良で、裏表がなく、正直で
才能豊かで将来有望な
清々しい青年が

すでに中年である自分を

「きれいです。」
「女神さまのようです。」
「別の世界の人みたいです。」
「セクシーです。」
等々、崇めてくれる


自分の存在を尊び
自分の価値を認めてくれる


それもへウォンが彼に
のめりこんでいっている一因だと思います。



仮にへウォンが
周囲に愛され、尊重されながら
何の不満もなく楽しく生きていたなら


イソンジェの誘惑なんて
通じなかったようにも思います。


だけど中年の女性で
周囲に愛され尊重されながら
何の不満もなく
楽しく生きている人なんて
いるんでしょうか?





(若くない)女である自分の立場から見ると
イソンジェというキャラクターは


真面目に生きてきたのに
何ひとつ実現できないまま
老いていく人間(女)に
生きる希望を与える
天使のようにも見えるし


長い時間をかけて作り上げた
地道で真っ当な人生を
いとも簡単に壊してしまう
悪魔の罠のようにも
思えてしまうのです。










ポスター等では
完全に「人妻と若者」という感じですが
ドラマの中のキムヒエは
童顔でかわいく見えることが多く

だから拒否感もそんなにありません。