【1991年,冷たい風が吹いた夜】
1991年
冷たい風が吹いたあの夜
あの年の冬は
世界中を
真っ白に覆い尽くすほど
雪が降った
小さな窓にもたれて
声に出して歌った
幼い僕の歌は
早く大人になって
もっと背が高くなって
僕がいつも
お母さんを守ってあげる
不安で眠れないと
いつもあなたに頼んだ
もし また生まれ変われたら
その時もかならず
僕のお母さんになってね
嬉しい時も
悲しい時も
そばで笑ってくれる
きれいなあなたのために
眠い目をこすりながら
朝まで祈った
小さな僕の 小さな願いは
早く大人になって
もっと背が高くなって
僕がいつも
お母さんを守ってあげる
不安で眠れないと
いつもあなたに頼んだ
もし また生まれ変われたら
その時もかならず
僕のお母さんになってね
・・・・・・・
1981年生まれのヒョシンさんが
10歳の時の思い出を
歌った歌なのだといいます。
小さい頃
複雑な環境で育ったという
ヒョシンさんの
まるでお母さんへの
ラブソングのようにも
思えますが
私には、彼の
10歳の自分への
ラブソングに思えてなりません。
お母さんのことが
本当に大好きで
大切に思っていた
恵まれているとはいい難い
生活の中でも
健気で純粋だった
子供の頃の自分がいとおしくて
そんな小さな自分を
抱きしめてあげたいと
思っているような
大人のヒョシンさんを
感じるのです。