ヒョシントートの印象(2) | しんぐるぽんぐる

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心の琴線に触れたこと、面白いな~と思ったことについて
書いていこうと思います。




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トート(死)がエリザベートに激しく迫る
観客の(老若問わず)全ての女子が
ときめくシーン




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昨年シアジュンスが
演じるトートを観て

その 冷酷でいて、熱く激しい「死」に
うっとりしました

エリザベートに恋した「死」は
ハプスブルグ家に付き纏い
その崩壊を
嗤いながら眺めていました。




今年、ヒョシン君の演じた「死」に
ジュンスのような
若い激しさは無く

冷たく無表情な目で
静かに
ハプスブルグ家を見つめていたように思います。


ルドルフ皇太子を
そそのかし

彼を破滅へと導いた時

シアトートは
苦しむ彼を愉快そうに見ていましたが

ヒョシントートの目に感情は無く
むしろ彼を哀れんでいるようにも見えました
(自分が陥れたくせに)





演劇に詳しい友達に
そのことを話すと

「それが演劇の面白いところなんですよね!
俳優さんの解釈によって
役柄が全然違ってくるんです」

と教えてくれました




ヒョシンの演じるトートの印象は
まさに"クール""ノーブル"で

それは彼の個性にも
ピタリと当てはまっているように
思います



シアジュンスの
疾走感のある情熱的なトートが
「トート」なんだ
と思い込んでいた私は

寂寥感さえ漂うヒョシントートに
最初違和感を覚えましたが



そのうち
この静かで品のある「トート」から
目が離せなくなりました