さて、刑事コロンボシリーズ衝撃の一作が登場。
これは、小さいころ深夜にオンエアされていたのを見た記憶がうっすらとあったので、
今回しっかりと拝見致しました。
デアゴスティーニ刑事コロンボ新シリーズ 15 「初夜に消えた花嫁」
<あらすじ>
犯人は?????
コロンボ警部は、とあるホテルで甥のアンディ刑事の結婚式に出席。
花嫁はモデルのメリッサ。
コロンボ警部は親代わりの叔父としてスピーチ、
更にパーティーではメリッサに誘われながらたどたどしいダンスを披露。
結婚パーティーは大いに盛り上がった。
その夜、アンディとメリッサはスイートルームの一室へ。
メリッサはアンディに
「シャワーを浴びたら?」
と話す。
幸せいっぱいのアンディは、歌を口ずさみながらシャワールームへ。
一方、メリッサはウェディングドレスを脱いで着替えていた。
しかし、シャワールームを出たアンディはメリッサを呼ぶが返事がなかった。
部屋中を探すが、そこで片方だけ残った靴、そして麻酔薬の染み込んだ綿を見つける。
アンディは、メリッサが何者かに誘拐されたと判断し、コロンボ警部にいきさつを告げる。
コロンボ警部の調べにより、これは誘拐事件と断定される。
動機は何か?
身代金目的か、刑事であるアンディに恨みを持つ犯罪者か。
同じころ、ある場所に監禁されていたメリッサにはある男が忍び寄っていた。
<関心どころ>
正直言って、一切ない!
<ツッコミどころ>
・初めて「原作あり」の作品。しかし・・・
今作は従来の倒叙ミステリーではない。
多くの刑事ドラマの原作を生み出したエド・マクベイン作品を採用した今作は、ミステリーですらない。
犯人との知能戦もなく、やりとりもない。単純なサスペンス。
それにサイコさが加わった程度のものだ。
こうなると、
「このエピソードをコロンボでやる必要はどこにあるのか?」
と思わざるを得ない。
だが、原作モノを使った理由。
それは、シナリオの確保に行き詰まったからに他ならない。
その結果、「コロンボらしくない作品」として大きなインパクトを残すことになった。
アメリカでの評判も最悪だったという。
・初登場したコロンボの身内
コロンボ警部は、カミさんのことをはじめよく身内の話はするものの、身内が登場することはなかった。
ところが今回、初めて親族が登場。
それが甥であるアンディ刑事である。
愛する花嫁を誘拐される刑事という立場であり、今回のメインパーソンではあるのだが、
この「コロンボの身内初登場」も、
シナリオ不足のために原作モノを使用したコロンボ作品の不出来を誤魔化す「目くらまし」にしか見えてこないので、めざとく見える。
結局、アンディ刑事自身は大したインパクトはないままだった。
・意味不明な犯人の行動
犯人は何故メリッサを誘拐したのか?
終わってみれば結局訳のわからない理由だったり、
メリッサに対する言動も意味不明だったり、
オチはあんなだし・・・
何の共感も感情移入もできないまま。
なんなの?コイツの存在意義・・・
最後の最後までそんな印象である。
最悪な終わり方だし。
<セミプロ役者の余談>
・今回のヒーローとヒロイン
アンディ刑事役の吹き替えは大塚芳忠さんが再登場。
「マリブビーチ殺人事件」では犯人を演じたが、今回は刑事で登場。
また、メインヒロインであるメリッサ役は佐々木優子さん。
新シリーズにおいては「狂ったシナリオ」「華麗なる罠」に続く登場である。
残念なことにストーリーの特質上、向こうの役者で印象に残る演技やシーンがこれっぽっちもないので、
特筆すべき役者がいない。
<総合評価>
こんなもん「コロンボ」にあらず!
0.5点!!