⭐️クラルテの祈り⭐️ -3ページ目

⭐️クラルテの祈り⭐️

光と夜のあいだを行き来しながら、心に咲く薔薇のかたちを見つめています。
ふと浮かぶ思いや、感じたこととともに、その日ごとに心に響く御言葉を書き写しつつ、そっと書きとどめています。

 3月31日。
私が大切な友を失った日。
その事実を知ったのは、半年も後だった。

彼女は優しかった。
そして、よくできた人だった。
英語を話す声が好きだった。
子供が生まれてからも、学び続けていた。

——私は、それが嫌いだった。

まぶしすぎて、目を逸らした。
そして、連絡を絶った。

私たちは学生時代、家族より長い時間を一緒に過ごした。
あの頃は、それが当たり前だと思っていた。
毎日が、ただ楽しかった。

けれど、変わったのは私のほうだった。

婚前に子を宿し、結婚した。
それから、世界の色が変わった。

彼女は前へ進んでいた。
私は、暗い場所に閉ざされていた。

夫は暴力を振るった。
幼い我が子にも、手を上げようとした。

私は子供をかばった。
気がつけば、体中が痣だらけだった。

やがて離婚した。
それでも、何も終わってはいなかった。

彼女は結婚しても学び続けていた。
子供を夫や母親に預け、自分の時間を持っていた。

——それが、許せなかった。

私は、彼女に甘えていた。

どんな感情も、
どんな醜さも、

彼女なら許してくれると、思っていた。

嫉妬も、羨望も、
そのままにしていた。

向き合わなかった。

だから——

間に合わなかった。

許しを乞う前に、
彼女はこの世を去ってしまった。

私は何度も思い出した。
あの日と、言えなかった言葉を。

後悔は消えなかった。
懺悔に変えようとしても、届かなかった。

——それから、十二年。

私はようやく祈るようになった。

許してほしいからではない。
忘れたいからでもない。

ただ、感謝のほうへ、生きていくために。

2026年、3月31日。

この日から、私は変わると決めた。

届かないとわかっていても、
それでも祈り続けるために。