「あのピリッとした寒気が恋しいかも」なんて何度か口走ってみたりしたけど、いや、この半そで生活の方がいいに決まってるじゃんねー!今年は特に、日本は全国的に寒さが厳しいようで、どこでも雪が降り積もったりしたみたいだし、考えただけでブルっとしちゃうわ。
変温動物は冬眠をするわけだけど、もちろんリスなんかの恒温動物や、クマなんかの大きな哺乳類だって冬眠をするでしょ。人間は自分で体温を下げたりできないし、ノンレム睡眠のみで夢も見ないで眠るってことができないから、冬眠ができる体、いや冬眠が必要な体じゃないってことだけど…私は冬眠推進派
私は毎年冬になると、きまって気持ちがダウンしていたの。それでも仕事だってデートだってあったし、家賃だって払わなくちゃいけなから、とても落ち込んでばかりもいられなくて、なんとか自分を奮い立たせては冬越えしてたけどさ。どんなに寒くても朝6時半に起きて仕事へ行き、週末だって薄着で六本木へ踊りに行ってたけど、でもね、それでも楽しさとかやる気とかは、暖かい時期の半分以下になってたわけですよ。
冬季ウツ病たる病名まで存在するこの世の中、やはり寒さと気分の落ち込みには、切っても切れない因果関係があるのは確かな事実。うーん、冬の方がテンションあがるのよねって人、いるのかな?
このブログのタイトルでもある「夏への扉」は、かのロバート・A・ハインラインのSF名作のタイトルなのだけど、その中で主人公の、「ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。かれは、数多いドアのなかの、少くともどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。そして1970年12月3日、かくいうぼくも夏への扉を探していた」という文章があるのだけど、もちろんこの主人公も失意のどん底にいて、夏への扉を探しているわけ。そしてあまりの辛さに耐えられなくなって、冬眠と同じノンレム睡眠― 冷凍睡眠でピートと一緒に明るい未来を目指すの。
私が初めてこの本を読んだのは、多分小学校の高学年か中学生になりたてぐらいだったと思うけど、1957年に発表されている本だけあって、幼い私は「ちょっと古臭い本だな」と思いながらまあまあ楽しんだって感じだったのね。その後20歳になった頃、父に「これ読んだことある?だったらもう一度読んでみたら?」と渡されたのがこの本で、その時読んだ印象たるや、それはもう面白くて面白くて一気に徹夜で読んでしまったほど。そして20代後半になってもう一度読んだら、また一段と違った感じ方になっていて、今度は全く違う感情移入の仕方で読めるようになっていた。私にとっては、笑って号泣して、そして最後にはものすごく気分が朗らかに爽快になれる本なのです。

でね、暖かいタンパに越してきてからは、そういう「冬眠したいよ、どこにも行きたくないよ、電話にも出たくないよ」っていう冬独特の妙な落ち込み気分にならないの!

