こんばんは!
平野久美子プライベートダイニングの平野久美子です。
パリ、5ページ目です。
パリってなんだか、てくてくと歩けてしまう。駅から10分だか15分だかかかるところを、タクシーなど乗らずにてくてくと。目的地にたどり着くことがとっても楽しみで、自分の足を酷使していることを忘れてしまう。
そして、できたのでした。足の裏に水ぶくれが。
コレがとっても痛い
でも、ホテルに帰って休むのはとってももったいない気がして、足を引きずって、また歩く。
たった3日間しか滞在しなくて、その中で目的地がたくさんあるのに、
休むなんて選択肢はなくって。
でも、両手に荷物をいっぱい抱えた、第2日目の夕方は、さすがにホテルに戻りました。
夕食まで3時間、足を休ませよう。
ところが、横になったまま、2時間経っても体は動かない。レストランを予約してあるにもかかわらず、私の全身は動くことに
「Non」だ。
そして、ホテルを出たのは、30分前。19:30の予約だったのに、レストランに着いたのは20:00でした。
私が予約の名を告げると、レストランの店員さんは手を振った。
「あなたの予約時間は19:30、今の時刻は20:00、あなたの席はないよ」
言い切られて、呆然。
と言っても、私が悪いから帰ろうか、
そう思いあぐねていたところ、
「カウンターでも良いか?」
と尋ねられた。
ちょっと高さがあって、食べにくそう、正直そう思ったけど、今からレストラン探すなんて考えられない
「0ui」
「ノープロブレムだ」と英語で店員さんは言ってくださった。
メニューを持ってきてくれた女の子はなんと、日本人。
私の席がないことについて、説明してくれた。
席がないのは当たり前でした。次から次へとフランス人が入店してくる。とっても人気のよう。予約なしでは絶対入れない。ここのシェフはピエールガニエールなどで経験を積んだのち、日本でも菊乃井などで研修を受けたといいます。
なので、一皿目のお皿は、
燻製にしたカツオの下に敷いた八丁味噌、サツマイモのピュレ、コリアンダーという和を意識したお皿。
美味しかったですが、昨日3つ星を食べた贅沢な舌には絶品とは言い難かった。ふつうに美味しいお品。
次はインゲン豆のふんだんにのった、ヒメジのムニエル。ナスのピュレ、エシャロットのフォンデュ、ゆず風味が添えてあります。
同じく絶品ではないにしても、普通においしい。
そして、ワインは値段のお安いIGP。産地など、訊きたかったが、カウンターゆえ忙しさに忙殺されているソムリエさんを目の当たりにしなければならない。話しかけるタイミングを見つけられませんでした。その辺、奥ゆかしい日本人は損をします。
そして、デザートはドーム型のショコラの中に塩キャラメルのクリーム。塩キャラメルのグラス(アイスクリーム)が添えられている。これは真似できそうだと思いました。
以上、こちらのレストランのレポートをさせて頂きました。こちらのレストランの名前は「エルメール」。昨日と同じ、レピュビュリック駅の近くにあります。