昨日は、母のお友達に「一日お一組レストラン」を開いてみた。「料理を習う」まではいかないが、食べるのはだいすきだからとおっしゃるので、開いてみたのだ。生まれて初めての試みである。私は料理を生業にしようと思っている割には不器用なたちで、それは手先だけに限らず、日々の過ごし方、生き方にも表れている。だから、「へい、いらっしゃい!」と、威勢良く迎えることがなかなかできず、「いいんですか?こんな狭苦しい所にお迎えしても...あ、お荷物はそこに置いて下さい。」みたいな、職業というよりはふつうのおばさんが家にご招待した感じで迎えてしまうのである。さあ、美味しいものをお出ししなくっちゃと料理には精を出すが、サービスという点をすっかり忘れてしまう。無言で皆様の前にお皿を置いてしまう。皆様の会話の邪魔にならないようにと気遣ったつもりではあったが、これでは皆様の楽しみも、私の手間も無に等しいではないか。皆様がお帰りになった後で、反省ノートをつけたのは言うまでもない。不器用なら不器用なりに次へ繋げるくらいは心掛けなければ。でも、あとで、来て頂いた方にfacebookなどでとても嬉しいメッセージを頂いたりしたので、元気を取り戻した...というわけである。

 夢を持って夢に近付く努力をしていても、時々とても不安になる。こんな私でも大丈夫なのかと。でも、続けている、料理だけは。あきらめようと思ったことはない。コルドン時代に制作が制限時間に大幅に間に合わず、ショックで帰ってそのまま晩ご飯も喉を通らず寝てしまったこともある。でも翌日には次週のレシピを見ていた。結局その落ち込みは杞憂で、コルドンの普段の成績はとても良かった。今でもそうである。大丈夫だろうか、こんな私で、と不安になっても15分後には次の料理の計画を立てている。きっとその不安も杞憂で、不器用な私だからこそ不安に憶えてしまうのだろう。だったら頑張るしかない。きっと皆様に喜んでもらえるような料理教室となるであろう。


大切な人に美味しい時間を HP↓
フランス家庭料理教室 Protéger(プロテジェ)
阪急芦屋川より徒歩8分