点と線 | formidables de la MATIERE

皆様へのご報告として
京都新店舗の進行状況です。当初描いておりましたスケジュールより
2ヶ月押しの施行着手になる予定です そこには様々な苦難と挫折感
それを乗り越えての再度交渉・・・先日ようやくそんな暗闇から抜け出す
ご報告を先方より頂きました。

開業時期は当時思っていた桜の頃には、、到底間に合いそうにありませんが
その代わりに 思う様に物事が運ばず もがき苦しむリアルな体感を
その物事への恐怖に近い不安感を人生で初めて味う事により人の大切さとか
自分の未熟さを強く感じる事が出来ました。
光が射すのはもうすぐ目の先

『そう簡単に物事が進むわけが無い・・・それが世の常』
この一連の動きの中で誰かが僕に声掛けてくれた言葉です。
2月はなごりマティエールと名目打って半シークレットな営業を行い
京都への交渉も着々と済ませ 精神的にも以前より強靭になった?
自分がいました。そこにはお客さんとの繋がりや励まし いつも横でいる
妻の強さが僕自身を包み込む様にありました

きれい事ばかりじゃなく そんな中には心ない部分もありながら、、、笑

僕が思うに 最終的に点ではなく線だと感じたここ数ヶ月
その『点』という部分にはとても大きな意味があり解釈があります。

捉われがちでありながら捉われてはいけない部分
判断として基準として見てはいけない部分
大切ではあるが頼りにはしてはいけない部分

どんな仕事 お商売においてもとても重要な部分ではないでしょうか?
そこには人と人が関わり合いお互いの線を同じ長さで紡ぐ事が重要
どちらかが短くても どちらかが長くてもいけない絶妙なバランスで
もちろん見えるもんじゃない 感じる物です。

自分の思うお商売基準とはこの部分が非常に重要です
お店とお客さんとの関係 店主とスタッフの関係 妻との関係
業者様との関係全てにおいて・・・
料理においても そう点と線の答えを見出す努力をします。

3月に入り明らかに自分の指針が定まり 前のめりな感じとなってきました
とてもいい意味です。そこにもまた僕の心に響く内面を高めてくれる
方々の存在があります。うわべではない心を鷲掴みにされる様な感覚で・・・
絶対に成功させなくてはいけないという使命感を植え付けて頂きました。

最後の灯火に似た様な現状況の小田原において
某レストラン採点システムでは最後の灯りを感じました。
そこに捉われるのではなくて・・・その方の想いと願い(点)
そしてその方々との繋がり(線)が重要なのです。

京都におきましても僕のそのスタンスは変りません。

点と線のままです。