あるお仕事を紹介してもらったお礼もかねて一献。
友人を誘って会席料理を楽しみました。

「京都 瓢喜」は西麻布、赤坂などにもある出汁しゃぶが有名なお店です。
この日は八重洲店。
お鍋よりも会席で日本酒を・・・という趣向です。


先附は蕪豆腐。
蕪をすりおろして、固めてあります。
蕪のほのかな甘みを引き立てる出汁との調和が見事です。


八寸は津野字海老、磯つぶ貝潮煮、唐墨大根、海鼠酢、鶏笹身くんせい、松前漬。
色彩の美しさ、少しずつさまざまな食材の組み合わせ。
日本料理がフランス料理に影響を与え、ヌーヴェル・キュイジーヌが生まれたのは、八寸がもとなのではないでしょうか。
会席の中で、最も華やかな一皿です。


ビールは終わり、日本酒に。
「瓢喜」のメニューにはかなりの種類の日本酒がありますが、今話題になっていてパリ進出も間近な「獺祭」を。


お椀は潮仕立て 寒蜆、独活、菜花。
春に湖のほとりで菜花を摘んで・・・などという長閑な空想をしてしまいます。


御造りは、金目鯛、鯛、青利烏賊。
程よく脂がのった金目鯛、トロリとネットリの間の食感の青利烏賊、ほんのりとした甘味の鯛、獺祭とともにスッと喉を通って行きます。


御菜は氷見の鰤照り焼き
上品に脂がのっています。
この時期は脂ののりがよく、本当にお魚が美味しいです。


温物は壬生菜の御浸しと京あげ。
大豆の香りがまだ残っている、噛みごたえのある京あげと壬生菜の取り合わせで、口の中はさっぱり。


酢の物は鯖酢〆。
旨みだけを舌に残して、お酢でさっぱり。


芹のご飯、赤出汁と香の物。


メロン、苺で締めくくり。

会席は基本を守った流れで、旬の食材を美味しくいただきました。
旨み、美味しさの記憶だけが舌にとどまるような感じを受けました。
オーソドックスな日本料理を経験する機会をもう少し増やそうと思います。

【京都 瓢喜 八重洲店】
住所: 中央区日本橋3-13-11 油脂工業会館1F
電話: 03-5204-8067


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