ピエモンテの革新的なワインメーカー、 「CERETTO」のワイン  に合わせた「IL TEATRO」の初夏のメニュー。
各メニュー、ワインとの相性にサプライズがありました。


鰹のたたきとフォアグラのテリーヌ。
左のテリーヌを先に一口、マデラの香りと共にクリーミーな甘味が口内に広がります。
右のたたきは、焼売の皮を揚げたものに乗っています。
テリーヌの後になってしまったので、順番を間違えたかな・・・と思いきや、鰹の赤身の旨味と香草が、独自の世界を創り上げ、味の濁りを感じません。
それぞれ、個性が際立ったアミューズです。


初夏を感じる前菜5種
クラテッロ、鮑のカルパッチョ、ヴィッテロ・トンナート、稚鮎のフリット、黄ピーマンのスープ。
ワイン:ランゲ アルネイス ブランジェ

稚鮎とワインの相性をみたくて、最初に一口。
ワインの酸味がワタの苦みをサッパリと流してくれ、次への準備を整えてくれます。ヴィッテロ・トンナートも同様です。

黄ピーマンのスープとあわせてみると、ピーマンの酸味に対し、ワインのフルーティーさが際立ってきて、異なった味わいを楽しめます。
クラテッロの塩分に対しても、洋ナシの香りとの相性を感じます。

1種類のワインで2種類の楽しみ方ができました。

鮑のカルパッチョは、ワインとの相性よりも、お料理自体に舌を奪われました。


モッツアレッラブッファラとグリーンピース、蛙の入ったオルゾー麦のリゾット。
ワイン:バルバレスコ ブリッコ アジッリ
モッツアレッラは主張せずに、全体にまろやかさを与えてくれます。
旬のグリーンピースの青い清涼感、蛙が、バルバレスコの野性的な香りと相性よく感じます。

蛙とバルバレスコの組み合わせも初めてでした。


塩釜ではなくテラコッタ釜の鱸のロースト。
切り分ける前に見せてくれました。


鱸のロースト ハーブ風味。
ワイン:バローロ ゾンケラ
鱸は白身ですが、繊細というよりどっしりとした野趣を感じ、バローロをしっかりと受け止めています。
味が重たくなりすぎないように、フェンネル、ディル、チャーヴィルなどのハーブが清涼感を与えます。

白身の魚とバローロ、初めての取り合わせでした。


沖縄産銘柄豚”アグー豚”のグリリアータ 島唐辛子風味のソース。
ワイン:モンソルド
ソースは唐辛子の酸味はなく、煮詰めることにより、まるで美味い辛味のみが抽出されたようです。
スパイス、バニラなどの甘さ、カシスなど熟したベリーの甘酸っぱさを感じるモンサルドと合わさって、味覚のオーケストラのように舌を楽しませてくれます。

石垣、沖縄などで多用される島唐辛子。ピエモンテの赤との相性、驚きました。


ピエモンテ州のカンパリのグラニテです。
胃腸の動きを活発にしてくれるので、食前・食後以外に、このような活かし方があるのですね。
かすかな苦みで、口の中がとてもサッパリとします。


ココナッツ風味のパンナコッタ パッションフルーツを効かせたマチェドニア。
当日誕生日だと知った友人が、プレートを用意してくれました。


来日した作り手のフェデリコ・チェレット氏。
お祝いを言いにテーブルに立ち寄ってくれました。
隣は椿山荘の文化事業を担当している友人の矢後恵美子さん。


露木 崇浩ソムリエ。
残念ながら、一緒に写真は撮れませんでした。


そして今回のメニューをつくった猿田恵三シェフ。

ワインと料理のサプライズの最後に、誕生日のサプライズが来るとは、何とも素敵な一夜でした。

【IL TEATRO イル・テアトロ】
住所: 文京区関口2-10-8 ホテル椿山荘東京3F
電話: 03-3943-6936
http://hotel-chinzanso-tokyo.jp/restaurant/ilteatro/ 別ウィンドウで開きます

イタリアン / 早稲田駅(都電)江戸川橋駅護国寺駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5


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