JR目白から江戸川橋にぬける間の目白通りは、初夏の緑が目に美しく、都心にいることを忘れさせてくれます。椿山荘の敷地に入ると、小雨を浴びた庭石と苔の香りが和のアロマセラピーの如く、気持ちを穏やかにしてくれます。

椿山荘で文化事業を担当している友人が、「IL TEATRO」のディナーに誘ってくれました。
イタリア・ピエモンテ有数のワインメーカー「CERETTO」から来日したフェデリコ・チェレットと共に「CERETTO WINE DINER」を楽しもうという趣向です。



CERETTO 社は、1930年代にRicardo Ceretto  により創立され、60年代に彼の息子、Marcello, Bruno によって、今日のブランドポリシーである「土壌(テロワール)主義」の考えが生まれました。
現在4つのワイナリーを所有し、20種ほどのワインを生産しています。
革新的で、素晴らしいバローロ、バルバレスコの作り手として有名です。


IL TEATRO のテーブルセッティング。
ブルーで統一され、クラシカルな中にも、モダンな要素が感じられます。

このディナーに用意されたワインは5種類。

ランゲ アルネイス ブランジェ
リンゴ、洋ナシを感じるフルーティーな白。
酸味は弱く、微発砲が舌を心地よく刺激します。

バルバレスコ ブリッコ アジッリ
バラ、スミレ、リコリスが香るエレガントな赤。

バローロ ゾンケロ
ビロードの滑らかさ、アルコールと酸のバランスのよさなど、お手本になるようなバローロ。
レッドベリーの香り、スパイスを感じます。

モンソルド
濃いルビーの中にガーネットが入っている豊かな色調の赤。
スパイス、バニラなどの力強い香りがあり、口に含むと軽くタンニンを感じる長期熟成タイプ。

アスティ スプマンテ モスカート
マスカット、アールグレイの香りのスッキリとした甘口スパークリング。

ラベル、ボトルのデザインがとても革新的です。

CERETTO は、ワインとデザインの文化事業に取り組んでいるワインメーカーです。
4箇所のワイナリーには、広大なブドウ畑とピエモンテの雄大な風景との調和をはかったモダンな建築物があり、ランドマーク的存在になっています。
又、アーティストのパトロナージュ・プロジェクトも実施し、素晴らしい「土壌」にインスパイアされた作品づくりを奨励しています。

生産、マーケティング、バランスがとれた正に21世紀のワインメーカーだと感じました。

次回は、これらのワインに合わせたお料理をご紹介します。


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