さて、アイラエールとシードルを飲み干し、夕食と相成りました。
レストランには74歳のお誕生日を祝う14人の団体が!島の人たち、世界中のウィスキーラバーからも愛されているレストランです。
レストランには、20名強のゲストがいますが、滞りなくお料理が運ばれてきます。
前菜はやはりシーフード、メインはお肉。この選択は場所が異なっても変わりません。
で、ここでもやはりムール貝!!呆れます?今は、中央以北のヨーロッパの海では、ムール貝の季節です。だから食べます!!
バター、ニンニク、ベーコン、クリームのソースで和えてあります。レモンを絞って。アイラのムール貝はベルギーのものより一回り小振りです。貝の旨みがギュッと凝縮したような感じです。潮の風味がいいですね。
前菜その2はホタテ貝。やはり寒い地方で食べるホタテ貝は美味しい。軽くバターとクリームのソースです。甘みのある貝柱と、美しいオレンジ色の肝を一緒に食べると、ホタテってなんてバランス良く創造された貝なんだって神様に感謝!
前菜を食べ終え、メインに向けて何かシングルモルトを、と思い、バーへ。
お肉とあわせたい旨を伝えると、
奨められたのは、ボウモアの16年もの。1994年に蒸留されています。昨年リリースされたばかり。まだ日本でお目にかかっていません。
この宿はボウモア蒸留所から徒歩2分ほど。レストランから、蒸留された場所を眺めながらの1杯は、最高!
島で蒸留されたウィスキーと島の鹿、仔羊とのマリアージュは申し分ありません。
メインその1 鹿のソーセージのキャセロール。今は鹿のシーズンです。鹿はソテーしてベリー系をベースにしたソースで甘味と酸味を加えて食べるのが一般的。ソーセージになった鹿は初めての経験でした。煮汁の若干の酸味・甘味が、お肉の旨みをひきたてています。
マスタード風味のマッシュポテトも添えてあります。オーブンに入れてソーセージが乾かないよう、上にネギがあしらわれていました。
ボウモアの軽いスモーキーフレーバーが、ソーセージの香ばしさに素晴らしくマッチしました。
メインその2 仔羊グリルの煮込み。またもや初めてのスタイル。骨付きでメニューにあった"shank"そのまま。
手で持ちたい衝動を抑え、カトラリーで骨からはずしいただきました。煮汁でお肉がしっとりして、仔羊の塩気と野菜の甘みのハーモニーに、ボウモアの甘いスモーキーフレーバー、こんな味の組み合わせ、やはりアイラならですね。
アイラ島の1日目は、またもや満腹&大満足の内に終了しました。