ブラック乙一全開なのではないでしょうか。
短編集「ZOO」の実写版。


「カザリとヨーコ」
「SEVEN ROOMS」
「SO・far」
「陽だまりの詩」
「ZOO」


上記5篇を、5人の監督が作成したコンピレーション作品。(らしいです)

レンタルだったのですが、特典映像盛りだくさんでした。
初日舞台挨拶で乙一氏本人も登場してますし。


個人的に好きなのは「カザリとヨーコ」と「SO・far」です。

※以下、大いにネタバレをしているので、嫌な人は読まないでくださいね。
(特に「SO・far」は予備知識無い方が面白いと思います)









「カザリとヨーコ」

母親から虐待を受けている双子の姉が、生き残る為にある手段に出る、という切な怖い話。

基本、乙一のお話は「怖いけど切ない」ですね。
映画では、主演の小林涼子嬢が一人二役(カザリとヨーコ)してます。
母親から愛されている(可愛がられている)カザリと、虐待を受けるヨーコ。
とても無邪気な感じが、余計に異様な不気味さを感じます。


特典映像にメイキングがあります。
その中で、母親@松田美由紀女史がヨーコに対し、挨拶を強要(気に入らないので何度もやらせる)シーンの撮影風景がありました。
威圧的で、背徳的で、頭を押し付けられるようなシーンの撮影でしたが、「OK」の声が掛かると同時に、涙が止まらなくなった小林嬢と、彼女を抱きしめる松田女史姿が印象的でした。



「SO・far」

夫婦喧嘩で「互いが存在しない」と設定して、子供にもそれを強要させた結果、子供が父親の姿を認識出来なくなったという話。

僕役の神木隆之介氏が11歳時の作品だそうです。かわいい。
本を読んでいたので話の内容(展開)は分かっているのに、神木氏の演技というか語りの所為でより作品に深みが増しているというか、切ない度UPしています。

メイキングでは、母親@鈴木杏樹女史と仲良く戯れる姿が本当に可愛い。
いい味出してる父親@杉本哲太氏が、神木氏の演技力・理解力に恐怖してました。



久々に、乙一作品を読み返してみたくなりました…。
【暗黒童話】も途中だった気がする…。