当時、若干17歳の少年だった乙一氏のデビュー作【夏と花火と私の死体】。

ある夏の日、死んでしまった少女と、その遺体をなんとか処理しようとする少年たちの話。


あとがきや、その他専門家のレビュー通り、一人称や三人称がコロコロ変わったりしますが、そんなの大した問題じゃないです。
いわゆる「黒乙」に分類されるんでしょうか。

10代の少年が書いた、と云うことが一番印象的で、当時物書きの真似事をしていた私は、それはそれは驚きました。
言ってしまえば、「子供(未成年)でもデビュー出来るのか」という驚きですね。

いまでこそ、ケータイ小説、という部門が開拓され、中学生作家も誕生していますが、多分この時はその若さもあいまって結構話題になってましたよね。


(日本語が不自由だ…)


この作品はその後、彼の作品を追うきっかけにもなりました。

子供の純粋さ故の残酷さ、というのは、それだけでホラーになりますね。
子供が天使、なんて嘘なんだって思えます。
実際、子供って容赦ない、怖い生き物ですからね。

自分の身に迫る危機の回避方法なんか、大人より周到ですからね。
あの嗅覚というか、判断の早さは感服します。
(生き抜く為の本能なのかも知れませんね)



そういえば、今、乙一氏はどこで何してるんでしょう…。