夕方の交代時間が来たとき白髪混じりのイヤミ男性、僕は達人とよぶ、彼のとなりに、係がきた。この部屋の空気に耐えかねて転院までの間別の部屋にしてもらいたいと嘆願していた。その経過状況を確認しに来たのである。残念ながら、みな窓側をきらい同じように狭く通路側を要求しているため、すでにそこに入っている人へ別の部屋に入るのは難しいというとでした。窓側は形状からランク上とされて料金が発生してしまう。しかしながら通路側なら全くお金がかからないという訳なのです。それゆえ、暫定的に窓側にいる人もすぐに移りたいという心境な訳だ。
この僕もご多分に漏れず同じように頼んですぐに今の所に収まったのです。
彼等はがっかりしているようでした。理由は怪我の苦しみの我慢のほかに、余計な苦痛をしいられるからなのです。新たな珍客が僕のとなりに入りました。あの糖尿患者です。彼と、達人は馴染みのようで入室時に挨拶をしていました。一緒に暮らしてみて感じたのだけれど相当苦痛でした。
ナースコールを使う回数が多すぎて看護師も辟易するほどでした。また、夢と現実の違いがわからずしょっちゅう意味不明な事を言い続けてもいました。一番の修行は、手術後の晩でした。僕の脚は相当な破壊で残っている骨でも使えるなものが少なく、その最後といわれる手術ではかなりハードワークになると評判でした。結局朝から始まり終わって部屋に戻ったのが9時頃でした。寒さとソウカンの後ののどの不愉快さと何にも比較しようのない痛さで布団をかぶりブルブルとふるえていました。
消灯時間とも重なり皆が落ち着いてベットを倒したりしている中、彼だけは相変わらず無理難題を看護士に注文していました。その度に注意を受け説明されたいました。
僕はそれどころではなく何とか痛みと苦しみからの解放を期待し、瞼が開かなくなるだろうぐらいしっかりと閉じていました。
すると、また彼がコールボタンをおしました。さすがに看護師達もまずいと判断し全て無視し始めました。痺れを切らせた彼は大声で、誰かいないの、呼んでますよと連呼するのです。達人が今度はその声にこたえ、何か用があるのかいと聞くとさっきから要求したいことがあるからならしてるんだけどだれもこないんだとこぼしていました。
達人も夜勤で人が少ないから仕方ないよなだめると足りないんじゃなくてたるんでんだよと暴言まではいてました。達人と彼の関係を分析するほど余裕はなかったものですから、じっと、ただじっとするばかりでした。そして、達人が自分のコールボタンを使い看護師を呼びました。
達人に呼ばれたナースは困り果ててましたがどんなことなのか聞いてみました。すると彼は手袋を外してほしいのだよといっていました。
さすがに、毎日毎日のことなのでちょつとまっての一言を残し部屋をすぐに、でてしまいました。ほどなく数人の看護師達があらわれ、彼をベッド毎連れ去る準備をしたのです。手袋が外せない理由を伝えながら悪たれと暴言を吐き続ける彼に看護師の一人はわかりましたから、わかりましたからといいながら、でもね、お隣の方さっき手術から帰ってきてつらいんだ。なのであなたの話は向こうでいっぱい聞くからねといってでていきました。
すやすやと寝た僕は鈍い痛みでめがさめました。そして、いつの間にか電気のつく部屋で日中担当の職員が達人に、いきなりで申し訳ないんですが、今日の午後別の部屋の移動に協力していただきたいのですがという内容の話に耳がピクリとしたのです。