病室を移る。この病院は千葉県の中でもトップクラスの最新医療を実践しているそうだ。それも、ドクターヘリで救急治療に力を注いでいる、緊急救命病院故だからである。病室はあくまでも暫定的で、緊急性が伴う人員を受け入れられるだけの部屋数だそだ。かといって入院患者は例え回復に向かっているとはいえ、普段の生活に支障があるから入院していらのだから、その支障によっていかほどにも病気やけ怪我は変遷しうる。つまりは、また、いつ緊急性に発達してもおかしくないわけだ。まあ、それでも、レベルがその、経過の良好の度合いでこの病院にいられるか否かを決定づけているので、もし病院側で転院と判断されれば直ぐにでも病室を後にしなければならない。僕は、今までいた四人の共同大部屋の窓側の東日がまぶしく差し込む一画に寝かされていたが、強い要望で今回の移動となったのである。最初はシステムも、一日の経過すらままならないほど朦朧とした時間ばかりがきざまれる空間の中で、時折来る成長痛にも似た鈍い痛さとまるで窓ガラスな石があたり蜘蛛の巣状にヒビが入っていくような広がりをおもわせる強烈な伝道の痛みに耐えていた。ようやくその痛みになれたのは、医師が投与してくれたもモルヒネの成分が神経の末端にまで浸透していったときであった。